「カール・ツァイス」社 の歯科用マイクロスコープを導入
光学機器で世界的なブランドである、ドイツ「カール・ツァイス」社
の歯科用マイクロスコープ(歯科用手術用顕微鏡)を導入しました。
これまで拡大鏡を使用した診療を行っておりましたが、
更に大きく拡大し治療ができるマイクロスコープを導入しました。
裸眼では決して見ることのできない精細な領域で治療を行うことができます。
お札の極小文字もはっきりと見える
日本のお札には偽造防止のため隠された極小文字が入っていたりましますが、このようにはっきりと見ることができます。
マイクロスコープは歯の根の治療に効果的
マイクロスコープや拡大鏡を用いた治療は、虫歯治療や被せ物の治療だけでなく、歯の根の治療に最も効果が大きく、根の管(根管)の形態や、根管内で折れて(破折)しまった治療器具や、穿孔(穴が空いてしまっている所)など、肉眼では観察不可能なものも観察することができます。
裸眼では除去が非常に難しかった破折器具の除去や過去の治療の充填物の除去、穿孔部の閉鎖などに大きな効果があります。
(練習用の抜去歯を用いて撮影しております)
治療のため、歯に穴を開けたところです。 この歯の場合、通常根管が3~4本ありますが、肉眼では左上と下の方の2本しか見えませんでした。 しかしマイクロスコープで観察すると、石灰化しほぼ閉鎖した根管の入口がはっきり見えました。(白矢印。 黒矢印のところも根管がありそうですが、途中で左上の根管と合流していました)
閉鎖した根管を見つけることができました。
このように閉鎖したたま治療されていなかったり、根の途中までしか治療がされておらず炎症の原因となり、改めて当院で再治療を行うケースが多いです。
左上の今回を拡大していくと、矢印の先にキラリと白いものが見えますが、破折した治療器具が見えます。到底肉眼で見えるものではありません。
(カメラの解像度等の関係でやや不鮮明ですが、実際にマイクロスコープを覗いてみた画像はずっと鮮明に見えます)
除去した破折器具です。観察しながら除去を行うため、マイクロスコープ導入前と比べて除去成功率が格段に向上しました。