「子供の歯が生えてくるのが遅い」というご相談

木津川市城山台の西歯科クリニック院長の西です。

開業してまだそれほど間もない当院ですが、タイトルのような相談をされる親御さんが結構おられます。

 

周りのこども達と比べて、遅いのではないかと心配される気持ちはよくわかります。ですが、大きい子、小さい子がいるように、成長は個人個人の差が大きく、同様に歯の萌出も個人個人の差が大きいものです。

「いつか生えてくる」とゆったりとした気持ちで待つことも必要です。

歯の生えるところを触って(歯槽堤)、膨らみがあれば、そこには歯がありますので、ゆっくりと出てくるのを待ちましょう。

生えるのを早くする薬や方法はなく、ただ見守ることしかできません。そのうち出るよとゆっくり構えましょう。

 

ただし、以下の場合の時などでは何かの問題がある生えてきていない場合があります。

1.反対側の同じ歯は生えているのに、一本だけがなかなか出てこない。

2.生える場所を触っても、中に歯があるような膨らみがない。

以上の場合は何らかの原因があり生えてこない可能性があります。

1の場合は、歯が生えるスペースがなかったり、腫瘍性の病変が邪魔をして出てこないことがあるため、精査をし、原因があるならばそれを取り除けるか検討します。

2の場合は、単に遅いだけの可能性もありますが、もし歯がなかったとしても、無い歯を作る薬や方法はこれもありません。ゆったりと成長を見守り、無いことによる不都合があるようなら、それに対応する処置を検討します。

どちらの場合でも、確認のためレントゲン写真を撮ることがありますが、小さいお子様の場合、レントゲン撮影はたいへん困難で、撮影できないこともよくあります。

 

永久歯への生え替わりも同じく、個人個人の差が大きいものです。

焦らずに。 待ちましょう。

ただ、永久歯への生え替わりの場合は、何かしらの原因の存在が疑われますので、あまりにも遅い場合はご相談ください。