油断大敵!磨きすぎ?「くさび状欠損」とは

 

こんにちは。院長の西です。
季節柄どうしても雨模様が続き、
お出かけもしにくいこの時期は、
心も身体も滅入ってしまいがちです。

 

そのようなときこそ、
ストレッチエクササイズで身体を動かし、
読書音楽鑑賞などで気分をリラックスさせ、
心身ともに健康を保つことが重要です。

 

それに加え、6月4日から10日は、
『歯と口の健康週間』でもありますので、
ぜひ「お口の健康」にも気を配ってみてくださいね。

 

さて、そんな「お口の健康」のために
欠かせないことといえば、毎日の歯みがき。

 

しかし、「薬も過ぎれば毒となる」とあるように、
歯みがきもあまり頑張りすぎると、
思わぬトラブルを招くことがあります。

 

 

 

 

◆これってむし歯?
歯がしみるのは「くさび状欠損」かも!

 

毎日きちんと歯を磨いているにもかかわらず、
「冷たいものが歯にしみる」
「歯ブラシを当てると痛い」
と、感じたことはありませんか?

 

その要因のひとつとして考えられるのが、
『くさび状欠損』です。

 

 

皆さんは「くさび」というものをご存じでしょうか?
建築などで用いられる
「V字型の部品」のことなのですが、
それにたとえて、
「くさびが打ち込まれたように
歯と歯ぐきの境目が欠損している状態」のことを、
『くさび状欠損』といいます。

 

 

 

歯の根元を触った際に段差を感じる場合、
くさび状欠損の可能性は高くなります。

 

違和感こそあるものの、
初めのうちは「痛み」や「しみる」といった
自覚症状がないため、
気づかずにそのまま放置してしまうことも
少なくありません。

 

症状が進行すると、
「冷たいものが歯にしみる」
「歯ブラシを当てると痛い」
といった症状が表れるほか、
プラークが溜まって
むし歯や歯周病になるリスクが上がります。

 

 

 

 

◆歯みがきには「いい加減」が大切

 

くさび状欠損が生じる原因として
意外と多いのが「過度なブラッシング」、
つまり、「歯の磨きすぎ」です。

 

たとえば、
・力を入れて歯をゴシゴシ磨いてしまう
・しっかり磨けるように硬い歯ブラシを使っている
・1日に何回も歯を磨く
など、特に「歯みがきに熱心な方」ほど、
その傾向に陥りやすいです。

 

 

また、「歯ぎしり」や「食いしばり」などによって、
強い負荷が加わり続けると、
その力が根元に集中して、
歯の表面に細かなヒビが入り、
くさび状欠損が生じてしまうこともあります。

 

 

 

 

 

◆くさび状欠損が大きくなる前に!
早めに受診を

 

くさび状欠損は、
歯科用の樹脂を詰めることで、
しみるのを軽減させつつ、
見た目も綺麗にすることができます。

 

 

 

しかし、ブラッシングや歯ぎしりなど、
原因となる日々の習慣を解決しない限り、
せっかく樹脂を詰めてもすぐに剥がれ落ち、
くさび状欠損が更に大きくなるばかりです。

 

そのためにも、まずは
「ブラッシング法や歯ブラシの選び方を見直す」
「歯ぎしり用マウスピースを着用する」など、
原因に対するアプローチが重要です。

 

 

歯科医院では、皆さまの症状に合わせた、
最適なアドバイスをすることができます。

 

原因や対処法についてのご相談など、
いつでもお待ちしておりますので、
症状が悪化する前に、
早めの受診を心がけてくださいね!

 

 

 

西歯科クリニック
〒619-0218
京都府木津川市城山台1-14-1
TEL:0774-73-6767
URL:https://nishi-dc.net/
Googleマップ:https://g.page/r/Cc3Hg9g0lXoXEAE?gm

<新型コロナウィルス関連肺炎についてのお願い>

現在、新型コロナウィルスによる肺炎患者が中国を中心に世界各国からも発生が報告されています。

① 来院時のお願い
次の(1)~(3)に該当する方は、来院前にお問い合わせいただくか、保健所等の相談窓口への連絡をお願い致します。

(1)発熱または咳などの呼吸器症状があり、新型コロナウィルス感染症であると確定した方と接触がある。
(2)37.5℃以上の発熱かつ呼吸器症状があり、発症前14日以内に中国湖北省または浙江省に渡航または居住していた。
(3)37.5℃以上の発熱かつ呼吸器症状があり、発症前14日以内に中国湖北省または浙江省に渡航または居住していた人と接触がある。

②受診の際はマスクのご持参をお願い致します。
③医院に入る際、アルコールによる手指消毒剤のご使用をお願い致します。

以上よろしくお願いいたします。 

 

木津川市城山台1-14-1

西歯科クリニック

院長 西 治

 

また、今回の件とは関係なく、感染症拡大予防の観点より、当院ではスタッフは通年マスクを装着しての患者様対応を行っております。 ご理解のほどよろしくお願いいたします。
開院よりこれまでスタッフのインフルエンザ罹患はなく、ワクチンの接種費補助や手指消毒の励行も含めて、一定の効果を上げているものと考えております。

日本歯科審美学会学術大会で発表してまいりました。

木津川市城山台 西歯科クリニック 院長の西です。

第30回 日本歯科審美学会 学術大会にて当院で取り組んでいる最新の審美歯科テクニックである、BTAテクニックについての発表を行ってきました。

また、スプリントデンチャーと言われる、咬合崩壊症例への早期の審美機能回復を行う義歯についての発表についても共著者となっているものがあります。

これまでであれば、歯肉のボリュームの回復には結合組織移植術を、歯肉を歯の頭の方向に成長させるには、歯肉歯冠側移動術、結合組織移植術を両者とも外科手術を用いなければできなったことを、BTAテクニックにより手術をせずに形態やボリュームの回復を行った症例について発表してきました。

「本当に手術をしていないのか」「方法を詳しく知りたい」などの質問もあり、まだまだこれから知られていくテクニックです。これも当院で行っているBOPTテクニックを用いても同様の結果を得ることが可能です。(BTAテクニックが可能なケースについては、ほとんどの場合BOPTテクニックを用いるよりもBTAテクニックの方が期間が短く済みます)

今後もBTA/BOPTテクニックについては引き続き積極的に取り組み、患者さんへの提供だけでなく、研究・普及活動も行って参ります。

口腔がん検診の開始に向けて。院内研修をしました。

木津川市城山台 西歯科クリニック 院長の西です。

診察時間を一部変更しまして、院内研修を行いました。

新規に導入する、口腔がん検診に使用する機械と、審美補綴物のプレミアム保証システムについて、販売・提供会社の方に来院いただきスタッフ研修を行いました。

プレミアム保証システムは、従来の審美補綴物の院内保証と違い、保証会社に保証料を支払い保証会社が保証をするサービスで、家電製品の延長保証や落下などでも保証をするようなシステムとお考えいただくとわかりやすいかと思います。

ワイドになった保証で従来カバーできないところや、材質や歯の部位、歯の条件などにより院内保証を致しかねる場合でも保証が可能となります。近日中に整備しスタートいたします。

堀ちえみさんがステージ4の舌がんで手術されたことが話題になったことは記憶に新しいと思います。

これまでは視診、触診、必要があればレントゲン撮影・細胞診といった検査は可能でしたが、進行がんは口腔がん治療の経験がある者であれば判断をつけやすいのですが、早期癌に対しては経験者であっても判断が難しく、視診や触診から得られる情報と大学病院口腔外科に長らく所属(総合病院口腔外科の出向を含め14年)し培われたカンのようなものに頼っていました。(それでも、これまでの開業医さんでのアルバイトや勤務していたときに、手術が必要な前癌病変を含めて8人ほど発見しております。一般歯科医が一生に遭遇する口腔がん患者は1~2人程の確率と言われています)  確定できる病理検査もできないわけではないのですが、がんに対して病理検査を行うとその刺激から急激な進行をきたす場合があるので、手術など今後の治療の段取りをある程度決めてから行わないと大変危険です。

このたび、口腔内蛍光観察装置と言われる、特殊な波長の光を照射し、特殊なフィルターを通したカメラで見ることによって、精査が必要かどうかのスクリーニング検査を行う装置を導入することにより、口腔がん検診を始めることにいたしました。

ホームページも作成予定ですが、口腔がん検診をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

口腔がんへの私の思いを綴ります。

私の叔父も舌がんで壮絶な闘病の末亡くしております。「飲まなきゃやってられない」と舌を全て摘出し口からの食事が困難なため、鼻から胃に通したチューブに味もわからない日本酒を入れてお酒を飲んでいた光景は、今も脳裏に焼き付いています。  歯学部を卒業後矯正歯科がしたかった自分が口腔外科に入ったきっかけとなりました。

大学病院の口腔外科に14年在籍しておりました(期間中、総合病院口腔外科への出向もしております)
口腔がんを罹患された方、そしてその後も見てきました。早期発見でいつもの暮らしに戻られた方。12時間以上に渡る手術をしたが、再発された方。抗がん剤や放射線治療の強い副作用で苦しんでおられた方。 QOL(生活の質)の大幅な低下や容貌の変化から、自殺率が高いのが口腔がんの特徴でもあります。見てきた患者さんの中にもおられました。無念でしかありません。

一般の歯科医師ががんに出会う確率は一生に1~2回程度と言われていますが、一般歯科開業医で、口腔外科医として仕事をしていない時に、これまで8人の方の口腔がん・手術が必要な前がん病変を発見しました。(口腔外科で勤務中のできものや腫瘍を主訴に来院された方は除いています)
経過観察の前癌病変と言われる、癌になる前の状態の方はもっとみています。 ガンが見つかったほとんどの方は早期発見で、軽い手術で済んだ方が多かったのは幸いでした。

当地で開業してから、幸い口腔がんはまだ見ておりませんが、何人か口腔がんとは言えないが、前癌病変になっている可能性の方を見ています。前癌病変とは、細胞の異形成が強くなった状態です。がんにはなっていないが、なりかけている状態と思ってください。

開業医で口腔癌(前癌病変)の検査や治療は難しく、病院口腔外科の受診を促すのですが、それを気にされておられない方はなかなか受診していただけません。自分は大丈夫という正常性バイアスも働くのでしょうか。

長年の口腔外科の在籍のおかげか、何かカンのようなものが働き、これまでの発見もそれを信じて病院へ検査依頼をした結果です。

とにかく早期発見、早期治療がガン治療の基本です。ガン以外でも、進行するとQOL(生活の質)が大きく下がる口腔外科疾患も同様ですが、病院を紹介して受診して何もなければそれでいい、何かあったら早期発見で治療の選択肢もあるしも予後もいい。その想いで説明し受診を促すのですが、「大げさだ」とかウザいと思われるのか、その後、ぱったりと受診されなくなる方も多いのです。 どこかでちゃんと見てもらっているのならいいのですが・・・

気になっていない方にどうやったら検査を受けてもらえるのか。経過観察をしていてもどのタイミングで紹介すれば良いのか、ずっと悩んできました。

そして、思い切って、口腔がんのスクリーニング検査を行う特殊な機械を導入することにしました。

確定診断をする機械ではなく、あくまで詳細な検査をしたほうがいいかどうかの判断材料となるスクリーニング検査をする機械ではありますが、詳細な検査の受診を促す一つの材料になればと思います。(スクリーニング検査ですので、ガンかそうではないかの確定診断をする装置ではありません)

正直、投資した金額を回収できるとは思っておりません。そのつもりもありません。がんという病気の怖さを間近で見ていたからこそ、一人でも多くの方をガンから救うことができればという想いからです。
しかし、維持管理や画像診断の依頼などに費用もかかることもあり、無料での実施は難しく、また健康保険の項目にこの検査がないため、どうしても自由診療でいくらか検査費用を頂戴いただかないといけません。

ですが、私が口腔外科に入った理由が口腔癌であり、少しでも口腔癌の患者さんを救いたいという思いから導入しました。

口腔がんかどうか、ご心配のある方、検診を受けてください。2週間経っても治らない、変化のない粘膜変性は注意すべきと言われています。

新しい審美歯科 「BTAテクニックⓇスペシャルセミナー大阪」開催!

 10月27日、中之島の大阪大学中之島センター、佐治敬三メモリアルホールにて、BTAテクニックⓇスペシャルセミナー大阪が開催されました。東京会場に引き続き、院長もBTA研究会理事として、症例の紹介や運営スタッフとして参加しておりました。

 会場は満席となり、新しい審美歯科の概念・テクニックへの興味の高さがうかがわれました。

 東京会場とは一部講師を変更し、BOPTテクニックの鈴木先生から大阪市ご開業の先田寛志先生による保存困難歯へBTAテクニックを使用し保存した救歯症例についての講演に変更し、他の先生方は東京講演と同じ先生での講演です。

 当院でも救歯症例については力を入れており、他院で虫歯や破折で保存困難であると診断された歯に対し、BTAテクニック・BOPTテクニックを利用し延命・保存治療を行い、大変好評を頂いております。 残念ながら、歯周病での保存困難歯には当テクニックは適応外ですが、従来の補綴方法と異なり、積極的に歯肉の形態をコントロールするその特性から、歯周病対策としてアドバンテージのあるテクニックではあります。 (2019年日本歯科審美学会でも院長による審美救歯症例の発表を予定しております)

 今回は、BTAテクニックの症例をご来場いただいた皆様に紹介させていただきました。

BTAテクニックの症例の紹介。隣の鈴木先生によるBOPTテクニックの紹介もお手伝いさせていただきました。

 通常の自費の被せ物であっても、その歯の削り方や被せ物の形態にもBTA・BOPTテクニックの考えを一部取り入れており、保険治療のものにも一部取り入れて、少しでも長持ちすることを願って日々診療を行っております。

 BTAテクニックやBOPTテクニックは、これまでの被せ物と違い、歯ぐきが下がりにくく、歯周病にもその特性から比較的強く、また歯によってバラバラな歯肉のラインを整えたり、内側に引っ込んでいる歯を外に張り出させたり、BOPTテクニックに至っては、下がった歯肉を引き上げることが可能(症例によります。また引き上げ量も限りがあります)で、侵襲のある外科的手術を伴わない術式です。 従来の補綴治療ではできなかったことができたりしますので、お悩みの方はご相談ください。

 
http://shinbishika-bta.cihp2.jp/  BTAテクニック研究会

当院救歯症例の一例。 上顎の一番奥歯で前後方向に割れている。通常なら抜歯ですが、BTAテクニックを使用し抜歯せず、また従来の治療法では保存できたとしてもセルフケアが大変困難だったのですが、特に難しいケアも必要なく良好に維持しています。
BOPTテクニックについて。 BOPTテクニックつきましては、BOPT JAPAN代表の鈴木先生より直接師事し知識・技術を研鑽しております。

NHK「ガッテン!」 痛みについての回

 木津川市城山台、西歯科クリニックの院長 西です。

 10月2日(水)NHKで放送された「ガッテン!」(旧番組名:ためしてガッテン) は痛みについて、痛みのメカニズムや慢性疼痛についての回でした。

 当院で、私が常々お話ししていることを、わかりやすく説明してくれておりました。痛みのメカニズムは非常に複雑で、またわかってないことも多くありますが、脳科学の進歩により近年急速に研究が進んでいる分野でもあります。

10年くらい前からずっと言い続けていたのですが、なかなかこのようなことを取り上げてくれるメディアもなく、信じてもらえなかったり、歪めて受け取られたりと、できるかぎり保存的に痛みを軽減させたい想いにもかかわらずうまくわかってもらない悩みを抱えておりましたが、納豆が良いと放送があった翌日には納豆が店頭から消えたというくらい影響力のあるテレビ番組でようやく取り上げてくれたなあという思いです。

痛みは「脳」で認知します。 末梢の痛点への刺激が信号として神経を伝わり脳の感覚を司る領域へ到達して始めて痛みを認知するのですが、その経路上に感情を司る脳の前頭前野を通過するルートがあります。

ですので、痛みはその時の感情に大きく左右されます。 番組でもあったように、「痛い映像」を見てから見る前と同じ刺激をしたら、見た後の方が痛みを強く感じるのです。 ストレスは大きな増悪要因となります。 感情の状態によっては、逆に痛みを弱く感じることも起こります。

 スポーツなどでケガをしているのに痛みを感じず、他人から指摘されたら急に痛みを感じてきたなどの経験はないでしょうか?

 

 また、痛みをずっと気にかけていると、痛みの記憶が残り慢性疼痛の原因になったりもします。 痛みを気にするあまり、ますます痛みが引かない、強くなるという悪循環に入るのです。 痛みと対峙し続けていると、精神的に強く疲労していまい、さらにひどくなってしまうことがあるのです。 番組中でどんな歯科治療をしても歯が痛くて動くのもままならなくなったという方の再現ドラマがありましたが、この方が痛みから抜け出せたのは薬などではありません。医師のアドバイスから痛みとの対峙を避けるようにしたからでした。

 脳というのは、凄い機能を持っていますが、このようなやっかいな面もあります。

当院では、このような痛みの可能性がある場合、はっきりと侵襲を伴う治療が必要であると診断できるまでは、原則として侵襲的な治療(歯を削る、抜歯をするなど)は行いません。 痛みをすぐ改善して欲しいというお気持ちはよくわかりますが、侵襲的な治療は元に戻すことができません。 神経を取ったり歯を抜けば痛みが治るかもしれませんが、それをしなくても寛解(低下させる、症状を抑える)させることができるかもしれません。それをしても治らないこともあります。 はっきり診断がつくまでは、確かめながら様子をみて診断を絞り込むという行程が必要です。 削ったり抜いたりなどの必要のない、元に戻せない治療はしたくないという想いからのことですので、ご理解いただけますと幸いです。

「審美歯科BTA研究会 スペシャルセミナー 東京」 が開催されました

 東京お茶の水の日本大学歯学部附属病院100年記念講堂において、「審美歯科BTA研究会スペシャルセミナー 東京」が開催されました。

 院長が理事・認定医として所属する、審美歯科BTA研究会が主催する歯科関係者向けのセミナーです。 昨年から準備を始めついに開催することができました。

 BTAテクニックを開発された坪田健嗣先生

 BOPTテクニックを開発者のイタリア人歯科医師Dr.Loiより直接の師事を受け、日本でBOPTjapanを立ち上げBOPTテクニックの普及を行っている鈴木久史先生(院長のBOPTテクニックは鈴木先生に師事しています)

 行田メソッドとして著作も多数あります、歯肉縁下形成・Sプロファイルの行田克則先生

 この3つのテクニックに共通したコンセプトである、歯冠補綴物(被せ物)で歯肉の形態を作る、歯肉の安定を図ることについての病理学的考察を行っていただいている、東京歯科大学病理学教室名誉教授の下野正基先生

 3+1の新しい歯肉形態まで考慮した審美補綴を行うトップランナーの先生方の講演でした。

 私も実行委員として参加しており、講演の聴講はもちろんのこと、準備や裏方作業、参加された先生方へのサポートで息つく暇もなく終わった一日でしたが、高名な先生も多数参加されており、注目の高さを感じられる講演会でした。

 来月には、講師の先生を一部変更し、大阪でスペシャルセミナーを開催予定です。 大阪会場には、私が過去に学会にて発表したBTAテクニックの症例をポスターとして展示し、参加された先生に供覧いただくことになっております。

 BTAテクニックだけでなく、BOPTテクニックについても当院で施術可能です。先のブログにて、症例数限定での導入特別価格を設定しておりますが、予定の症例数へ近づき、まもなく終了となります。

日本口腔インプラント学会総会と難症例スプリントデンチャー研究会勉強会へ

 9月21日は博多で開催されました日本口腔インプラント学会総会に参加し、翌22日は飛行機で東京へ移動し、院長も理事を務めます難症例スプリントデンチャー研究会勉強会に参加しましてまいりました。

 当院ではインプラントに関する治療は少ないのですが、以前勤務していた所ではしていたこともありますし、欠損補綴(歯を失ったところへ、歯を補う治療)の選択肢の一つとしては持っておきたいということもあり、学会への参加を行い勉強は続けております。

 
 インプラント上部構造物(歯冠に相当するところ)が歯肉に及ぼす影響についての考え方がこれまでと変わってきているように感じます。 

 当院で行っている、BTAテクニックやBOPTテクニックという、歯肉形態をも整える補綴治療においての概念と合致するような考え方が出てきたように感じています。 「時代が追いついてきた」という印象を受けております。

 ある新素材の説明で、関西の歯学部のインプラント科准教授がミニレクチャーをされていたのですが、彼は大学時代の同期生。北海道の大学から関西の大学に赴任し、久々の再会でした。大きな手術を伴うようなインプラント治療は当院の規模では難しく、当院のインプラント治療に関するサポートに協力いただくことになりました。

 翌日の難症例スプリントデンチャー研究会は、「スプリント義歯」という治療中に用いる義歯としての有用性や可能性を検討する勉強会です。院長も理事として設立より関わっております。

 会員による症例報告や治療相談など、少人数ながら意見交換などは活発に活動しております。会員には、セミナー講師として忙しくされておられる先生や、歯科に関する本を出版されておられる先生も少なくなく、スプリントデンチャーだけでなく、歯科医師として学びをえられることも多くあります。

 これら勉強会やセミナー、学会で学んだことは、常に日々の診療にフィードバックし、当院の進化の源とさせていただいております。

歯肉が下がりにくく、歯肉の形態をもコントロールする、B.O.P.T.テクニック アドバンスドコースを受講しました。

 B.O.P.T. JAPAN アドバンスドコース受講しました。

 ベーシックコースに続き、当院の義歯関係以外の技工物のほとんどを作製いただいているデンタルテクニシャン(歯科技工士)さんとともに、東京築地の鈴木歯科にて受講して参りました。

実習漬けの2日間でした。

 コース終了を受けまして、当院でも本格的にB.O.P.T.テクニックによる補綴物、修復治療を開始いたします。

 当院にて行っているBTAテクニックと同様、補綴物(かぶせ物)で歯肉の形態をコントロールするという従来の補綴歯科治療の概念からさらに進化した、イタリア発の補綴テクニックです。 BTAテクニック、BOPTテクニックとも、従来の補綴方法の概念から抜け出さないと理解が難しいテクニックと言われています。

 BTAテクニックと同様、歯肉の形態を手術をせずに変えることができますが、BTAテクニックとの大きな違いは、手術を伴わず退縮し下がった歯肉を引き上げられることが特徴です。BTAテクニックは手術を伴わずに歯ぐきのラインを揃えたり、内側に並んでいる歯を外側に揃えたりすることができるのが特徴です。 
そして両者とも、成功した時は、従来の補綴方法では不可能であった厚みのある安定した歯肉が下がりにくい、健康な歯肉を得られます。
  せっかく入れた高いセラミックスのかぶせ物、1~2年もたず継ぎ目が見えてきたりすると残念ですよね。 両テクニックとも、長期にわたり、歯ぐきが下がって、補綴物の継ぎ目が出たり、ブラックマージン(黒い線)が出たりしにくくなります。
(全ての状況の歯に可能なわけではなく、条件などが揃っている、適切なメンテナンスをしている必要はあります)

 BTAテクニック、BOPTテクニック、症例に応じた使い分けをすることにより、さらに提供できる審美歯科の適応範囲が広がりました。

 BTAテクニック以上に工数がかかるため、相応の加算料金が必要です(5級修復1.5万円からかぶせ物で最大7万円程度)が、導入キャンペーンとして、症例数限定で、通常のハイグレードセラミックスクラウンの料金と同額にて施術いたします。(ただし各種条件がございます。詳しくはお問い合わせください)

B.O.P.T.Japan代表の鈴木久史先生と当院技工物を作製していただいている森技工士と
セミナー前日は八重洲の会議室でBTAテクニック・スペシャルセミナーの運営委員会があり、審美歯科BTA研究会・坪田会長から発売直後の著本をいただきました。
サイン入りです。