
月: 2026年5月
精密根管治療について(米国式根管治療・自由診療で行う根っこの治療)
木津川市城山台 西歯科クリニックの院長の西です。
カナダ・トロント大学歯内療法学科の歯内療法専門コースを修了し、デュプロマ(修了証書)の授与を受けたこともあり、本格的に精密根管治療を治療メニューとしてスタートしました。
日本の保険診療での歯内療法(根っこの治療)成功率は30%~50%と言われています。
様々な要因、特に日本の保険診療のシステムによる要因が大きいという事情があります。 特に診療報酬の問題が大きく、日本の歯内療法における保険診療報酬は、米国の治療費の10分の1~30分の1と言われており、単純に
「力を入れて治療をすればするほど、赤字が膨らむ」
という状況です。 国で決められた診療報酬内での治療をしようとすると、コスト、材料、手順などに制限が多く存在するため、どうしても成功率に響くという事情です。
当院を受診される方で過去根管治療を受けた歯に病巣が見られる方がかなり多く(成功率30%~50%なのですから無理もありません)、その歯に新たに補綴治療を行う場合などは再根管治療を行うことがほとんどです。 根管治療の予約は毎日数件あり、年間症例数としてもかなりの治療数を行っております。しかし、同時に保険治療の限界を感じながら治療を続けています。
ですので、自由診療全般がそうですが、その制限にとらわれない自由診療における精密根管治療を治療メニューの一つとして取り入れております。
精密根管治療において、マクロスコープ(歯科用手術用顕微鏡)、CTの使用は必須です。マイクロスコープはカールツァイス製のものを2台設置しています。
特にマイクロスコープは見ながら削ったりは、相当な練習が必要です。ただ設置していればよいというものではありません。私も設置当初は抜いた歯やマネキンという模型を用いて相当練習を行いました。
歯科医師の80%が、「嫌いか好きではない」という根管治療ですが、もともと細かい作業は嫌いではなかったため、歯内療法は「好き」な治療であったことから、現在は世界的にも名の通った歯内療法専門医のレクチャーを受けております。トロント大学の専門コースの開催もその先生の尽力によるものです。
また、歯内療法の成功率の向上には、歯内療法技術だけでなく、適合のよい補綴装置による補綴も予後に大きく影響するというデータがあります。
当院の審美歯科で培われた補綴技術が、大きく貢献していることも確信しております。
現在、当院では
保険治療における根管治療の成功率 50%~70% (術後3年以内で病巣の縮小もしくは術前の症状の消失を認めるもの)
自由診療における成功率 80%以上
という成果を得ております。
「磨いている」と「磨けている」は別物!?歯ブラシが届かない汚れの対策

こんにちは。院長の西です。
5月は新茶の季節です。
爽やかな香りとともに
甘みや旨みを豊富に含むといわれており、
お茶請けのお菓子とともに
おいしく味わいたいですね。
さて、おいしいものを食べた後は
歯みがきが欠かせませんが、
実は、歯ブラシで磨くだけでは
汚れは完全に落としきれません。
◆歯ブラシだけでは落とせない汚れ
「毎日しっかり歯を磨いているのに、
むし歯や歯周病になってしまう…」
その原因の1つに
「歯ブラシでは落ちない汚れ」
が関係しています。
お口の中はとても複雑で、
歯ブラシの毛先が届かない部分が多くあります。
代表的なのが「歯と歯の間」と
「歯と歯ぐきの境目」。
特に歯と歯の間は、
歯ブラシ単体では汚れ全体の
6割程度しか落とせないといわれており、
むし歯や歯周病が発生しやすい危険な部位です。

さらに厄介なのは、
歯に付着した細菌のかたまり(歯垢)が
そのまま放置されると、だ液の成分を取り込んで
「歯石」に変わることです。
歯石は歯ブラシで除去できず、
ザラザラした表面に汚れが付きやすいため、
トラブルの連鎖を招きます。
また、コーヒー・紅茶・タバコなどによる着色汚れも、
歯ブラシだけでは落としにくい汚れの代表格です。
◆補助清掃器具を使うと
ケアの質はここまで変わる!
こうした歯ブラシによる磨き残しをカバーするには、
用途に合わせた補助清掃器具の使用がおすすめです。
磨き残しのプラークが減れば、
歯石も付きにくくなります。
「毎日磨いているのになぜ?」とお悩みの方は、
ぜひ以下の補助清掃器具を活用してみましょう。
【タフトブラシ】
毛束がひとつにまとまった小型ブラシです。
歯と歯ぐきの境目や奥歯の裏側、
歯並びが込み入った部分など、
歯ブラシでは届きにくい
ピンポイントの汚れ落としに効果を発揮します。
【フロス・歯間ブラシ】
歯と歯の汚れを落とす清掃器具です。
歯ブラシのみでは約6割にとどまる
歯間部の歯垢除去率が、
これらを併用することで
8割から9割近くまで高まります。
フロスは歯間が狭い方に、
歯間ブラシは歯間が広めの部位や
歯ぐきが下がってきた方に向いています。

◆セルフケアとプロケア
両輪で守る歯の健康
以上のような補助清掃器具を使っても、
お口の中の汚れをゼロにするのは至難の業です。
特に歯石や着色汚れは
一度付いてしまうと自分では落とせないため、
プロによる専門的なクリーニングが欠かせません。

定期的に汚れをリセットすることで、
毎日のセルフケアがより効果を発揮します。
さらに、歯科を受診することで
自覚症状のない初期のむし歯やわずかな異変を、
プロの視点で早期に発見し、
対処できるメリットもあります。
日々のケアの質を上げながら、
定期的なプロケアでその効果を
さらに高めていきましょう。
西歯科クリニック
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