根っこの先に大きく炎症が起こった歯の治療(救歯治療について)

木津川市城山台 西歯科クリニック 院長の西です。

上の前歯が大きく腫れ、他院で抜歯を宣告された歯の救歯治療を行った例です。

真ん中の歯の根の先を中心にして、大きく黒くなっていますが、根の先で炎症が起こり骨が溶けています(根尖病巣と言います)。大きさにすると親指の頭くらいあるでしょうか。

昔、前歯を強くぶつけ歯が折れて神経をとる治療をされたそうですが、甲斐無くこのような状態になってしまいました。 真っ白いものは金属の被せ物、白い筋のようなものは、根の治療で詰めたガッタパーチャと言われる樹脂です。

向かって右側の歯も、根の先のほうの写り方に違和感がありますね。根の先真ん中より少し根の先くらいのところで真横に折れてしまっており、ここも炎症を起こしています。

これだけ根尖病巣が大きく隣の歯も根も折れていることから、2本とも抜歯というのは、診断としてもうなづけるものです。

でも、上の前歯が2本もなくなると審美性に大きく影響します。 なんとか残す治療をということで、2本とも根の治療を行いました。

 

マイクロスコープ(歯科用手術用顕微鏡)を用い、古い治療で詰められているガッタパーチャを除去、根の中を消毒し、樹脂ではなくMTAセメントと言われる充填剤で根の中をしっかりと詰めました。マイクロエンドと言われる、高度な根の治療法です。

向かって右側の歯は根が途中で折れていたこともあり、動揺もありましたが保存可能であると判断し治療を行いました。 MTAセメントが少しはみ出しておりますが、はみ出しても特に問題はないと言われています(文献や研究者によっては、はみ出させた方が結果が良いとする報告もあります)

純度の高いMTAセメントは健康保険適用外であるため、自由診療の治療でないと使用ができません。

(健康保険治療時は、MTAセメントの有効成分含有量が低い健康保険適応の充填剤を使用しています)

マイクロスコープ(歯科用手術用顕微鏡です)当院ではカールツァイス社製マイクロスコープを使用しています。

 

半年後、炎症もおさまり、溶けていた骨も完全に回復しています。途中で根が折れている歯も、折れたところの周りに骨ができてきています。 そのため、動揺も小さくなり、抜歯せず保存することができました。今では腫れたりすることもなく、噛むこともできるようになったとのことです。

 

当院では、このような抜歯ギリギリ~抜歯と判断された歯の救歯治療にこられる方が多くおられます。京都府中部以北や大阪府内、滋賀県内から来られている方もおられます。

 

残せる可能性があると判断したら、私の持てる技術と知識を尽くして治療を行っております。

 

しかし、救歯治療についてご理解いただきたいことがございます。

1.もともと残すことが難しい歯のため、診断や治療の結果、治療するまでもなく残せなかったり、治療をしても予後が悪く残せなかったということもございます。「駄目で元々である」ということをご理解ください。 たとえ成功しても、歯自体が弱っていることから、長くもたないこともあります。

2.チャレンジングな治療であるため、大幅な制限がある健康保険での治療は困難で、自由診療(自費診療)が前提となることがほとんどです。

治療に非常に時間がかかったり、健康保険では使用できない材料や器具も多数使用しますので、保険上の制限がなく、高度な治療内容に見合う適正な治療対価を頂戴できる自由診療でないと救歯治療は成り立たないことも少なくありません。

3.治療に費用だけでなく時間がかかることや、治療上発生する痛みや制限など、患者さんの負担も大きくなることが多いです。ご理解の上積極的なご協力がないと成功はおろか治療をすすめることもおぼつきません。

4.救歯治療は、”高度な技術”、”高い知識”だけでなく、”「治すんだ」という強い信念や情熱”、”途中で心が折れない根性”が通常の診療よりも高いレベルで要求される、高難度な治療です。施術する私もそれこそ命を削る想いで治療に取り組んでおりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。急なキャンセルやお約束の時間の遅刻などはできるだけご遠慮いただきますようお願いいたします。

 

日本歯科審美学会 認定医試験に合格しました。また当院歯科衛生士が、保育士試験に合格しました。

木津川市城山台 西歯科クリニック 院長の西です。

この3月に実施されました「日本歯科審美学会」の認定医資格試験に合格し、認定医となりました。

 認定医となるには、歯科審美学についての研究・発表の実績のほか、認定医としてふさわしい症例(学会誌に投稿できるレベル)のプレゼンテーションなどが求められ、毎回の合格者は約3~4名前後という試験です。
 審美歯科も被せ物や充填物、矯正歯科、インプラントなど、広い歯科医療の範囲に及ぶものですが、数年来取り組んでおりました、歯肉と調和をもたらす新しい概念による補綴装置の実績が評価されたものと思います。
 
 院長は、日本歯科医学会の登録学会のうち、日本顎関節学会・専門医、日本歯科放射線学会・准認定医をこれまでにも取得しております。

 また、当院歯科衛生士の西有紀江が、先般の保育士試験に合格し、歯科衛生士・保育士のダブルライセンサーとなりました。 子どもの口腔衛生の向上の一助となればとの想いで、仕事や子育ての傍ら勉学に励んでおり、その努力が実りました。

 当院ではスタッフのスキルアップのための挑戦は心から応援し、支援しております。

歯の根の再治療

木津川市城山台 西歯科クリニックの院長の西です。

前回、お伝えしましたように、マイクロスコープ(歯科用手術用顕微鏡)を導入し、運用を始めました。

 

当院の治療の20%以上を占めているのが歯の根の治療(根管治療)ですが、マイクロスコープは根管治療への使用が最も多く、またマイクロスコープが最も生きる治療でもあります。

マイクロスコープがあったからこそできたいう治療がありますが、そのような症例を一つご紹介します。

前医で根管治療を施術されておられた方ですが、残念なことに、根の周りに炎症再発し再根管治療が必要になりました。根の中に前の治療で充填されていたものをがんばって取り除きましたが、先端にまだ残っています(写真上、根の先に写っているの白い短いもの)、CT(下写真)を撮影してみると、根の中ではなく、外に出てしまっています。 炎症の感染源の一つとなってしまっているので再治療の成功率を上げるには古い充填物の除去は必須なため、完全除去を試みました。

 

マイクロスコープで観察しながらいろいろな器具や薬剤を用いて・・・

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無事除去できました。 肉眼での除去はほぼ不可能と言ってもいいでしょう。

この後は根の中を消毒する根管治療を続け、MTAセメントと言われる抗炎症抗菌作用の強い薬剤を充填して治療を終了し、被せ物を作っていきます。  MTAセメントは近年開発された薬品で、抗炎症作用や抗菌作用が強く、このような根管治療や神経を保存する治療に用いて、めまぐるしい成績をあげている薬剤であり、当院でも使用しています。

(MTAセメントは健康保険適用ではありませんので、MTAセメントを使用した治療は自費診療となります)

マイクロスコープ(歯科用手術顕微鏡)を導入しました。

カメラ用のレンズで有名な、ドイツのカールツァイス社製マイクロスコープを導入しました。

新型コロナによる生産の大幅遅れにより、予定の納期より相当遅れてしまいました・・・

 

これまでも、歯の根の治療や高度な精度が要求される自費補綴物など、精密な治療が必要とされるものに拡大鏡を複数使用しておりましたが、さらに高い倍率で見ることができるようになります。

 

 

見るだけなら使用可能ですが、アクセサリー部品の供給が遅れており、画像の保存を行ったりすることがまだできず、本格運用はもう少し先になる見込みです。

 

価格はしますが性能が良くマイクロスコープを使用した歯科治療をされる先生に最も人気のある同社の製品ですが、木津川市では初導入とのこと。

本格運用開始しましたら新しくブログに書こうと思います。

院内感染対策マニュアルを新規改訂しました

木津川市城山台 西歯科クリニックの院長 西です。
新型コロナウイルスや自動洗浄消毒機「ミーレ」の導入など、院内の感染対策に大幅なアップデートがあったため、感染対策事業を専門とする院外の機関にご協力いただき、当院の感染対策マニュアルを新たに作成しました。 同時にスタッフに対する当マニュアルについてのレクチャーも行いました。
 
 
器具の消毒滅菌作業や診察室内の消毒作業など、本マニュアルに従い実施しております。

自動洗浄機の導入や診察チェアの追加導入など、院内感染対策事業進め、プチリニューアルを行いました

木津川市城山台 西歯科クリニック 院長の西です。

新型コロナウィルスだけでない、感染対策事業を更に強化しました。

 

1.自動高温洗浄消毒機の導入

ドイツ・ミーレ社製の医療用自動高温洗浄消毒機(ウォッシャーディスインフェクター)を導入しました。

当院の規模程度で導入している医院は少ないのですが、開業当初より高度な感染対策を行っている当院としましては、いつかは導入せざるを得ないものと考えておりました。コロナ禍の現在、今導入しなくていつするのとの思いから導入いたしました。

自動食器洗い機の親玉のような機器ですが、単に汚れを落とすだけでなく90度以上の高温処理過程を行い高水準消毒も同時になされるため、これだけでも血液に触れたり組織内に入るような器具でなければ、診療に使用できるレベルまで洗浄・消毒してくれる装置です。 スタッフによる手洗いなどの工程も必要なくなるため、患者さんへの感染対策だけでなく、スタッフの感染予防対策にも大いに貢献してくれます。

2.診察用チェアを増設しました。

診察に使用した診療室は、換気や消毒などから、どうしてもインターバルを開けて使用するため、一日で診られる患者さんの数に制限が出ておりました。

1台増設したことにより少しですが制限が緩和され、ほんの少しですが一日で診られる患者さんの数が増えました。

3.院内への抗菌光触媒コーティングの塗布

院内の床、壁、天井などに、光により抗菌・抗ウイルス効果を発揮する特殊なコーティング剤を塗布しております。

4.カウンセリングルームの移設(と使用休止)

カウンセリングルームを窓の有る少し広い部屋に移設しました。

個室診療室なこともあり、もともと使用頻度は低かったのですが、少しでも密を回避できればと窓のある少し広い部屋に移設しました。

しかしあまり広くないことは変わらず、密集の回避が少々難しいため、原則カウンセリング目的での使用を休止しております。

5.業務用空気清浄機と業務用ジアイーノの設置

待合室の空気清浄機を、通販番組でも紹介されている家庭用よりやや大型な業務用空気清浄機(AirdogX5s)と交換いたしました。

また、業務用のパナソニック・ジアイーノを設置しました。効果については「?」ですが、感染対策事業はかなり手を尽くしたこともあり、さらにできることをと思い導入しました。加湿器にもなりますので、ウイルスの感染予防には乾燥を避けることも重要です。

当院における新型コロナウイルスに対する感染予防対策への取り組み(2022年1月1日)

 木津川市城山台 西歯科クリニック では、新型コロナウイルスへの感染予防対策として、関係機関や歯科医師会のガイドラインに基づくとともに、それ以上の感染対策も実施しております。

具体的に、以下のような取り組みを行っております。

 

新型コロナウイルスとは関係なく従来より行っているもの

・患者さん毎の手袋の交換、使用した器具の交換と滅菌、消毒。世界基準のクラスB、クラスSオートクレーブ滅菌器による滅菌処理。オートクレーブ不可のものはホルマリンガス殺菌器、薬液滅菌による滅菌消毒処理。

・各診療室毎に医院の外へ集合排気する口腔外バキュームを使用し、歯を削っている時や歯石を除去している時に飛散するミスト(飛沫)の吸引

  
 上記2点は、感染予防対策へ評価である「外来環境加算」という厚生労働省の施設基準を満たすものです。当院は「外来環境加算」の認可医院です。

 

・完全個室とし、区画制限による感染コントロール

・ 給気エアー(歯を削る道具の動作や冷却、空気をかけ乾燥させるなどの作業に必須です)への除菌フィルターの装着。

  エアーの給気元である機械室の換気。

・口腔内、口腔外バキュームの室外への排気。

 セントラル集中型を設置しておりますので、排気は全て室外に出しております。 排気口にもHEPAフィルターを含むウイルス除去効果も高いフィルターの設置。

・手術室や無菌室に用いられる二種換気システムの導入。(ただし、窓開放時や、換気扇使用時は二種換気システムの効率低下や無効化もしくは一種換気システムになります)

 など、医院設計時から、感染予防を考慮し設計しておりました。

・通年におけるスタッフのマスクをつけての対応  (夏場でもインフルエンザも含む風邪の感染などが否定できないため)

 

新型コロナウイルス対策として強化しているもの、新たに導入したもの

・ドイツ・ミーレ社製、自動器具洗浄消毒機(ウォッシャーディスインフェクター)の導入

   機械による自動洗浄高水準消毒で、より確実な感染対策と、洗浄時のスタッフの二次感染の予防のため。

・院内の抗菌光触媒コーティングの実施

・患者さんごとのチェア周りなどの消毒作業の強化

・患者さんの予約にインターバルを設け、消毒作業時間の確保と待合室が混雑することによる近接の防止

  インターバルのため1日の診察可能な人数が減ってしまい、ご迷惑おかけいたします。 診察チェアの追加導入により、少しですが診察可能人数が増えました!

・待合室の椅子の間隔を広くし患者間距離(ソーシャルディスタンス)の確保

・ドアノブなど患者さんやスタッフが触れる場所の消毒の回数の増加

・窓を開け換気をよくすること、CO2濃度の監視による換気のモニタリング

・受付への防護スクリーンの設置

・受付時の新型コロナウイルス感染症のスクリーニング問診の実施、体温測定

・診察前の洗口液による洗口のお願い。

患者さんへの手指消毒、手洗いの励行、マスク着用のお願い

・スタッフの個人防護具の強化(マスクだけでなく、メガネ、フェイスガード、サージカルキャップ、ガウン、N95マスクなどの着用)。感染予防についてのレクチャー。

・院内全ての水道蛇口のタッチレス化

・診察室の空気清浄機として日本工業規格を通過したエアコンへの交換

・待合室の空気清浄機の大型化

・使い捨て器具の見直しと新規採用

・感染終息までの間、待合室の雑誌類、キッズコーナーの玩具の撤去、キッズルームの玩具の一部撤去。キッズルームの使用制限

・床掃除機の変更(一般市販品よりもフィルターが強力なもの)

・業務用パナソニック製ジアイーノの設置

・ 高機能電解水「IELU」の噴霧加湿

   清涼飲料水原水基準に適合する 、細胞活性効果や除菌効果があるとする機能水を用いています。 次亜塩素酸ナトリウム水溶液や一般的な次亜塩素酸水は噴霧や飲用には安全性・毒性の面から不適当でありますが、「IELU」は飲料用原水に適合するため、噴霧や飲用も可能です。

詳しくはこちら  https://www.onetenth.co.jp/recova.html

 

などを行っており、また絶えず内容を見直し強化も行っております。

 

・衛生資材の備蓄についてはこのような事態もありうることと、普段より数ヶ月分のストックをしており、平時では使用しないフェイスガードやガウン、N95マスクも少量ですが備蓄などもしておりました。 大量入荷が見込めないものもあり節約する必要はありますが、必要な物は適切な量を使用しています。 再使用のできないグローブなどは使用の都度廃棄し、使いまわすことは絶対にありません。もし備蓄が尽き代替する手段がない時は、迷わず休診にいたします。

 

 しかし、ここまでしても、ウイルスという見えない相手であるため「ここまでやれば十分」や「完全」ということは言えません。対策されているはずの感染症指定病院での院内感染をみてもご理解いただけると思います。

 ですので、「万全の対策をしています」や「安心してご来院ください」とは私はどうしても言うことはできません。 もしそのように喧伝している歯科医院さんがあれば、当院の感染予防対策の向上のためにも、その根拠を是非お教えいただきたいと思います。

 しかしながら、以上のような各種対策により、 通常の外出活動での感染確率よりもリスク低下はなされているのではないかとは思っております。

 

 口腔内の衛生状態が悪いと、インフルエンザウイルスや肺炎などの感染症にかかりやすくなります。新型コロナウイルスに対しても同様と考えられています。 口腔衛生状態を良好にすることにより口腔内の細菌を減らし、免疫力を向上させ、感染予防に寄与します。 しかし、できるだけ不要な外出は自粛するよう言われているように、外出し他者と接触することが感染するリスクになる可能性があります。 治療を受けた方が良いのか、外出しないほうが良いのか、どちらが良いのかというデータもありませんので、患者さんのご希望をお聞きし治療を進めております。 緊急事態宣言も解除されたこともあり、受診をせず放置した場合のリスクの方が大きくなってきてるのではないかと考えております。

 

 また、報道などで歯科医院は感染を起こしやすいと言われておりますが、正確にはアメリカでの職業別暴露(接触)リスクのデーターから「削ったときなどの飛沫に一番近いところでさらされる、歯科医師や歯科衛生士が、新型コロナウイルスに暴露しやすいこと」であり、診療中の患者さんの感染のしやすさを指すものではありません。 日本では、歯科医療従事者が患者さんからの新型コロナウイルスに感染した事例はありますが、歯科医療従事者が診療中に患者さんに新型コロナウイルスを感染させた事例は未だ報告はありません。感染予防対策をしっかり行っている歯科医院であれば、一般的な店舗を利用する程度以下の感染リスクであると考えております。 

 withコロナという、新型コロナウィルスと共に生活を送らねばならない現在、慣れや感染対策への知識の乏しさから、見える所のみの対策をし「(対外的に)対策をやっていますよ」という「アピールのための感染対策」になりがちです。常に見直しを行うと共に、さらなる強化を予定しております。

 常に患者さん、スタッフ、自分や関わる皆様の安全を考えつつ、できるだけ患者さんの利益に沿えることができないかとの想いで日々治療を続けております。是非とも、ご理解とご協力をいただきたくお願い申し上げます。

 

西歯科クリニック

院長 西  治

新型コロナウィルス感染拡大による、来院時についてのお願いです。(12月8日更新)

当院における新型コロナウイルスについての取り組みについて

COVID-19 新型コロナウイルス感染症拡大のため、政府や歯科医師会の診療ガイドラインに従って診療を行っております。 つきましては、患者様や出入りの業者の皆様に以下の通りお願いいたします。

 

以下の症状がある方、状況にある方、その他体調が悪い方は、診療をご遠慮させていただいております。また、院内への立ち入りもご遠慮ください。

・37.5度以上の発熱のある方
・咳やくしゃみが止まらない方
・強いだるさ(倦怠感)がある方

・現在、同居する人が自宅隔離を要請されている方

・現在、同居する人に発熱・咳などの症状がある方

・過去14日以内に、新型コロナウイルス陽性となった方、自宅待機を要請されておられる方との濃厚接触があった方。

・過去 14 日以内に、海外渡航の履歴がある方

・過去 14 日以内に、海外から帰 国した人との濃厚接触歴がある方

・過去 14 日以内に、感染者数が急増し ている都道府県に出かけたことがある方

・過去 14 日以内に、屋内で 50 人 以上が集まる集会・イベントに参加したことがある方

・味覚異常、嗅覚異常を感じておられる方。

  上記に当てはまるかどうか、診療を遠慮したほうがよいかどうか解らない方は、院内に入らず、院外よりお電話にてお問い合わせくださいますようお願いします。

 来院時に受付にて検温を行いますが、37.0度以上であった場合、当日の診察は中止し、延期させていただきます。

◎再診患者様、定期メンテナンスの患者様につきましては、口腔内衛生状態が悪いと感染症にかかりやすく、歯科治療を受けたほうがインフルエンザウイルスの罹患率が下がるというデータもあります。コロナウイルスについても同様の効果はあると思われます。

 「診察をご遠慮いただきたい場合」に当てはまらない場合の受診については、患者様ご自身の受診の希望をお聞きし、治療内容などを検討の上で治療の可否の判断します。。 わからない場合はお問い合わせくださって結構ですが業務の増大により電話対応もすぐにはできず、特に継続的に診察しておられない場合は電話での判断は困難です。 予約変更やキャンセルされる場合はできましたら少しでも早めに御連絡をお願いいたします。  

 「自分はすでに感染しているかもしれない」という意識を持ちつつ、行動の指針としていただけましたら幸いです。

◎来院時は必ずマスクを着用し、診察室内や当院スタッフの指示ある場合のみお外しください。院内に入ります時は手洗いや手指消毒をお願いいたします
また、必要に応じそれ以外の時でも手指消毒をお願いすることがあります。

マスクを着用されておられない患者様を診察する場合については、順番まで院外での待機をお願いすることがあります。 持参されておられない場合、販売も行っております(1人1枚のみ)

マスクを着用されておられない方(お付き添いの方・お子様を含む)は、院内への入室をお断りすることがあります。

◎待合室の椅子の間隔を広くしました。患者様につきましては、グループ毎に間隔を保ってお座りください。 カウンセリングルームを使用しても、最大3組までしかお座りになることができません。 待合室混雑時は院外にての待機をお願いさせていただきます(順番が来ましたら携帯などにご連絡させていただきます)

体温計測をお願いすることがあります。ご協力をお願いいたします。計測を拒否されました場合、当日の診察をお断りさせていただくことがあります。

お口の中の痛みがある場所などを直接指で触って、こちらにお伝えになることはお控えください。また、義歯もこちらでお外しいたします。

◎当院の施設、設備、備品への不必要な接触はお控えください。
(特にお連れのお子様が興味があり触れてしまうことがございます。通常時でもそうですが、高度な清潔状態が必要な設備や備品も多くあり、それらに触ってしまった場合、滅菌消毒処理や廃棄処分をしなければなりません。医薬品や器具など、不用意な接触が危険なものもございます。高度に調整された機器の不調に繋がることもあります)

◎託児サービス以外でのキッズルームのご利用は当面の間中止させていただきます。

託児サービス自体は続けておりますが、可能な限りご利用をお控えください。また託児サービス自体も予告なく縮小・休止する可能性があります。

◎患者様毎の後片付けや準備作業が通常以上の処置が必要であり、換気も必要なため、通常よりも手間や時間がかかっております。 そのため、今後のご予約に関しては患者様毎に少しインターバルを設定してご予約を入れております。 待合室の混雑を避けるためでもあります。

 そのため、現在ご予約がこれまで以上に取りづらくなっております。

 また、遅刻をされますと、次の患者様に不必要な待ち時間が発生するだけでなく、インターバル時間も充分に取れません。 待合室混雑の原因ともなってしまいます。 時間通りのご来院をお願いいたします。 ご予約の取り直しをお願いすることがあります。 (普段でも時間通りのご来院をご協力お願いいたします)

◎付き添いの方につきましては(お連れのお子様を含む)、できるうる限り最小の人数でご来院ください。

◎コロナウィルスの感染対策には換気は有効とされておりますので、換気のため窓を開けております。暑さ寒さを感じる場合はスタッフにお伝えください。

◎今後の感染状況の推移、政府・自治体の方針や要請、マスクやグローブ・アルコール消毒薬など感染予防対策品の備蓄の枯渇などにより、止むなく
・今以上の、診察内容の縮小、診療時間の短縮、間引き営業
・急患や緊急性の高い方のみの診察
・一時休診
となる可能性も否定できません。

そのような事態になりました時は、ご予約のある患者様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご予約の変更などご理解とご協力を切にお願いするものです。

◎スタッフ一同、できうる限り診療を続けられるようにと業務を続けておりますが、通常の業務以上にコロナウイルス対策への負担が重く、主でない業務への対応が難しくなっております。ご理解いただけますと幸いです。

上記のお願いや当院の指示に従っていただけない場合、診療をお断りさせていただくことがあります。

現在、術者と診療補助者は全ての患者様に対しこのような出で立ちで診察しております。受付スタッフも通常時のマスク以外にメガネ等の着用をしております。状況により、追加装備やグレードアップがあるかもしれません。
口腔外バキュームにより、歯を削ったり歯石を取ったりするときに発生するミストの吸引や、毎回の器具の滅菌消毒、供給エアーへの除菌フィルターの装着、頻繁な換気など、感染対策には気を遣っておりますが、見えない物を相手にしているため、これだけやれば大丈夫というものはありません。(充分な対策をしているはずの感染症指定病院でも院内感染を起こしているぐらいですので・・・)
当院の新型コロナウイルス感染症についての取り組みについて

以上、よろしくご理解・ご協力のほどお願いいたします。

矯正歯科診療の開始に向けて

17日火曜日は臨時休診とさせていただきまして、レントゲン機器の改修工事を行っておりました。

成人矯正歯科(ワイヤーなどをつかった歯列矯正)診療を始めるにあたって、セファログラムと呼ばれる、規格X線写真を撮影できるようにするため、現在のCT/パノラマX線撮影装置の改修工事をメーカーさんに行っていただきました。

規格X線写真の撮影は本格的な矯正診療を行うには必須の装置です。高額な設備投資であり、開業当初より導入時期を検討しておりましたが、この度念願かない導入することができました。

成人矯正診療については、2020年2月ころの開始を目処に準備を進めております。

2月の矯正診療開始の初日は当院の矯正歯科診療を担当いただく先生による、無料矯正歯科相談会の開催を予定しております。

院内感染対策セミナーを受講してきました。

木津川市城山台、西歯科クリニックの院長の西です。

先日、院内感染管理に係る勉強会を受講してきました。

新たな知見や薬剤・機器が開発販売されるため、同様のセミナーや講演などはこれまでも何度か受講しています。

今回もこれまでの作業手順書のアップデートへ新たな情報を多く得ることができました。

当院では開院時より世界基準のクラスBおよびクラスSの高圧蒸気滅菌機(オートクレーブ)を2台導入し、その他ガス殺菌機の導入、厚生労働省の感染対策が一定の基準を満たすと得られる外来環境加算の施設基準(切削道具のタービン等の患者さん毎に滅菌を行う、口腔外バキュームを設置するなど)を取得するなど感染対策には力を入れておりましたが、導入機器や使用している殺菌消毒薬剤などは一般的歯科医院の平均レベル以上であることなど、再確認することができました。

一般的に歯科医院に普及している、クラスNのオートクレーブでは、包装物内部、中空物・多孔物の内部の滅菌はできないとされています。中空物である歯を削るタービンや唾液・血液を吸う吸引管の内部、多孔性物のガーゼやコットンなどは内部まで滅菌できません。 しかし、クラスB・クラスSのオートクレーブではそれらの内部の滅菌も可能となっています。

また、オートクレーブ不可の器具に対しても、ColdSterilant基準の薬液や殺菌性ガスによる殺菌消毒を行っております。

コストもかかりますが、これもひとえに「自分がその治療を受けたいのか」という信念に基づくものです。

今後も安全な治療環境の維持に努め、診療を行ってまいります。