BTAテクニック、BOPTコンセプトを用いた審美歯科治療について

木津川市城山台 西歯科クリニック 院長の西です。
 上の前歯4本をBOPTコンセプトクラウンに一部BTAテクニックを併用し審美歯科治療を行いました。 歯の色や形だけではなく、歯肉の高さや形態にご注目ください。
 このような歯の傾きが異なっていたりして、歯肉形態の左右対称性がない場合など、BOPTコンセプトやBTAテクニックは非常に有効です。
 これまではこのように歯肉形態を変えようとすると、”歯肉移動術”や”結合組織移植術”、矯正治療など大がかりな術式が必要でしたが、 クラウン(被せ物)だけでこのように治療が可能です。
 歯の色や形は、正直なところ技工士さんのレベルと費用をかければ高レベルの仕上がりは期待できますが、歯肉の形態まで整えようとした場合は、通常の方法では歯肉の外科処置が必要となることも少なくありません。
 矯正治療を用いたり、インプラント治療なども一つの手法ですが、期間や費用がかかったり、意図しない抜歯が必要になったりすることもあります。
 全ての歯を同時に治療し、全顎的に審美改善を行う方法は総合的な改善を図れるものの、費用が大きくかかるため、可能であればこのように効果の高い場所に限定して治療を行い、費用を抑えるのも方法です。
(実は、一度に多くの歯を治療するよりも、少数歯のみの治療の方が他の歯と色を合わせたりバランスを取るのは難しくなるのですが…)
 BTAテクニック、BOPTコンセプトは歯だけでなく歯肉との調和も考慮した、次世代の補綴術式です。
 また、審美性だけでなく、従来の方法と比べて歯肉の厚みを増し歯肉退縮を防ぎブラックマージンと言われる黒く見える継ぎ目が見えにくくしたり、歯周組織とのシーリング効果から歯周病や二次う蝕の予防効果も得られる特徴がありますので、審美性を目的としない補綴治療(クラウンやブリッジ、被せ物)にもBOPTコンセプトは特に有効です
 当院では歯周組織へアプローチできるBTAテクニックやBOPTコンセプトに注目し、早くから取り組んでおりました。 現在では、BTAテクニックの開発者、坪田健嗣先生が主催されておられる審美歯科BTA研究会の認定医として、また会の理事として歯科医師への普及活動も行っております。

ほとんど歯を削らない虫歯治療「カリソルブ」と、効果的な歯周治療をもたらす「ペリソルブ」の研修会に参加してきました。

木津川市城山台の西歯科クリニック 院長 西です。

 

よく「歯を削らない虫歯治療」などとして紹介されることのある、「カリソルブ」と、歯石除去の負担を減らし歯周病治療の効果を向上させる「ペリソルブ」の研修会として、スウェーデンのイエテボリ大学のスクーリングに参加してきました。

 

カリソルブが日本に入ったころ、興味もあり情報収集しましたが、非常に治療に時間がかかり非効率的ということがわかり、その当時は記憶の隅に留めるだけにしておりました。

しかし、時間経過により商品の進化などから手順が変わり治療時間も減少し、かなり現実的なものとなっておりました。

 

虫歯に「カリソルブ」を塗布し、薬液により虫歯を軟化させ除去しやすくし、薬液のもつ殺菌消毒作用を期待し、虫歯に罹患した部分だけを取り除き、健全な部分は残し虫歯を治療する薬剤です。

  1.ムシ歯にカリソルブを塗布し、ムシバを除去する器具を入れる入口を削ります。

2.カリソルブをムシ歯に塗布し、30秒待ちます。

3.器具を使ってムシ歯に罹患したところを取り除きます。完全に取り除くまで、2と3を繰り返します。

4.ムシ歯が除去されました。欠損部の修復処置を行います。

上のような手順でムシ歯の治療を行います。

 

「削らない治療」と言われますが、メーカーの方も言っておられましたが、決して「削らない」という治療ではありません。 薬剤や器具を入れるためのアプローチ口を作るために削る作業が必要ですし、治療中も専用のバー(ドリル)を併用してむし歯に罹患した部分を取り除くことをメーカーも推奨しております。(その方が治療時間も短くなります)  また、最終的な修復処置を行う際に形態修正や研磨のため、切削器具を使用します。

極小侵襲による虫歯治療」とお考え頂いたほうが正確です。

むし歯になった所だけを取り除き、健全な所はできるだけ温存するだけでなく、麻酔をせずとも治療できることが多いというメリットもあります。

注:・カリソルブ、ペリソルブ ともに自費診療となります。

・むし歯を除去後の修復・補綴処置(詰める、かぶせる)については別料金となります。

・決して「削らずに治療」できるわけではなく、アプローチのためや修復補綴(詰める・被せる)治療による切削(ドリルで削る)作業は必要になることがほとんどです。

・歯髄(歯の神経)達するむし歯、痛みがある歯に関してはペリソルブは適応できません。

・「カリソルブ」「ペリソルブ」共に治療には事前に予約が必要です。

 

また、「ペリソルブ」は「カリソルブ」の薬剤と似ておりますが、こちらは歯周病に使用し、歯石を溶かし除去しやすくすることと、殺菌消毒効果により歯周病治療を効果的にする薬剤です。 こちらも、歯石除去時の不快な痛みなどを軽減する効果も期待できます。 インプラント周囲炎には使用できます。

 

またペリソルブ・カリソルブとも、当院で行っている「光殺菌治療」を併用して行うとさらに効果的です。

 

近々、当院でも導入予定です。価格などはま未定となっております。

導入時は改めてご案内いたしますが、ご希望の方はご相談ください。

 

 

このような治療に興味のある歯科衛生士の方の募集も随時行っております。

 

 

 

「プロフレッシュ」「プロフレッシュCL」の味が苦手な方へ「セラブレス」のご紹介

京都府木津川市城山台 西歯科クリニックの院長の西です。

前回、口臭予防洗口液の「プロフレッシュCL」のご説明をさせていただきました。

ブログで紹介した後より販売数が増え、一時的に在庫が逼迫しておりましたが、現在は回復しております。ご迷惑をお掛けいたしました。

 

ただ、このプロフレッシュ、味があまりよくありません。二酸化塩素の独特の臭いがあります。

この味が苦手とおっしゃられる方には、「セラブレス」「セラブレスPlus」という製品もございます。フレッシュミントの味となっております。

口臭を発生させる嫌気性菌の活動を抑制する作用は同じで、こちらの方が味は良いのですが、少々異なる点があります。

・プロフレッシュが酸素を供給し続け即効性があるのに対し、セラブレスは嫌気性菌の活性が高まってから作用始めるため、効果にタイムラグが発生することがあります。

・セラブレストゥースジェルとセラブレスオーラルリンスを合わせて使用しますので、その分の手間が必要なのと合わせた価格がプロフレッシュより高くなります。

殺菌剤ではないので、市販の洗口液で懸念される、口腔内細菌叢への悪影響やアルコール製剤による悪影響の心配はプレフレッシュと同様ありません

 

口臭予防には「プロフレッシュ・プロフレッシュCL」が第1選択ですが、味が苦手な方には「セラブレス」をお勧めしております。

セラブレスにも一般購入可能な商品の他に、ほんだ式口臭治療提携クリニック専用販売品である、効果を増強させた「セラブレスPlus」があります。

クリニック専用販売品については、ほんだ式口臭治療に基づくカウンセリングを当院を含む提携医院において受けられた方のみ販売させていただいております。

 

(セラブレス トゥースジェル:1944円

セラブレス オーラルリンス:2160円

セラブレス Plus リンス:2700円)

 

 

外出先で口臭が気になる時に、お口の中にワンプッシュ

セラブレスPlus ブレススプレー」  こちらは一般購入可能商品です。(価格:1296円) 中身はセラブラスPluリンスと同じです。

 

セラブレスシリーズについては、常時在庫をしておりません。ご購入についてはお問い合わせください。

 

「セラブレス」を歯周病予防に改良した「ペリセラ」は日本での販売を終了いたしました。後継商品は「プロペリ」となります。当院でも取り扱っております。「プロペリ」についてはまたご紹介させていただきます。

 

 

口臭は消せる時代へ「プロフレッシュCL」について

木津川市城山台の西歯科クリニック 院長の西です。

開院以来、当院に通院くださる皆様は自分の健康やお口の状態に関心が高い方々が多く、デンタルクリンなど健康保険が適用できない自費メンテナンスメニューにも関わらずご希望される方も少なくなく、提供しておりますスタッフ共々驚きと喜びを感じております

 

そんなお口の状態に関心の高い皆様へ向けた、他では見かけないグッズや施術メニューなどを、このブログにて紹介させていただきます。

 

その第1段として、口臭対策口腔化粧品「プロフレッシュCL」をご紹介します。

「プロフレッシュ」は、簡単な口臭エチケットから、本格的な口臭予防まで幅広い用途に対応する口臭予防製品(洗口液)です。
口臭予防に効果のある新鮮なClO2(二酸化塩素)を発生させるユニークな製品で安全性も高く、長年水道水の浄化などに使用されています。

ClO2を含むプロフレッシュは、口臭の原因である口内、特に舌の汚れに酸素を供給して長時間の口臭予防します(注:舌の汚れは口臭の原因になりますが、ほんだ式口臭治療においては、舌磨きはほとんどの場合、口臭を逆に悪化させる原因になることが多いため推奨しておりません)

 口臭のニオイよりも強いミント系香料をマスキング(上にかぶせる)して短時間ごまかす方法とは、全く異なる口臭予防洗口液です。 

口臭の原因の主なものは、口腔内細菌が発生させる硫化化合物ですが、この細菌は嫌気性菌であり、酸素を嫌います。プロフレッシュは酸素を常に唾液に供給することにより、嫌気性菌の活動を抑え、口臭の発生を予防します。また、口腔内で発生した揮発性硫黄化合物揮発性窒素化合物にも直接働きかけ、口臭の発生を抑えます。

市販うがい液によくあるような殺菌薬とは違い、菌交代症を起こしたりすることもありません。殺菌薬の効果は一時的ですが、プロフレッシュの効果は持続します(1日2回使用を推奨)

「プロフレッシュ」は、東急ハンズや一部の通信販売でも購入することが可能ですが、当院で取り扱う「プロフレッシュCL」は、ClO2の濃度が濃くなっており、一般販売はされておりません

口臭治療で世界的に有名な、ほんだ歯科・本田俊一先生の元で研修を積み認定を受け当院でも取扱ができるようになりました。

私自身も、臭いが強い焼肉やイタリアンを食べた後などによく使用しております。びっくりするくらい、いやな臭いが減少します。

 

雑誌などで見かける口臭予防サプリメントや歯磨き剤などのグッズがありますが、効果にエビデンス(証拠・根拠)がないものが多く、また価格も一ヶ月分で3000円を超えるものがほとんどですが、当製品はボトル1本(1ヶ月分)2916円で効果はすでに実証されております。また、化粧品の認可を受けており安全性も高いものです。

 これまで数多くの口臭予防商品を使われて効果が得られなかった方、ひどい口臭にお悩みの方、ぜひ一度お試しください。

しかしながら、「プロフレッシュCL」は販売にあたり、当院もしくはほんだ式口臭治療認定医院にて口臭についてのカウンセリングをお受けになられた方のみへの販売となります。 カウンセリングについてはご相談ください。(健康保険には「口臭治療」という項目はなく、健康保険でできる内容には大きな制限がございます。カウンセリングについては内容により自費となる場合があります) また口臭治療をご希望される方もご相談ください。(現在は本格的口臭治療をご希望される場合は当院と提携しております、東大阪市のほんだ歯科・本田俊一先生をご紹介させていただいております。)

カウンセリングを受けられておられない場合は、通常商品の「プロフレッシュ」の販売となります。こちらについては常時在庫しておりませんので、お問い合わせください。

 

「プロフレッシュCL」使用時、独特の味がありますが、すぐに消えます。どうしても味に馴染めない方には「セラブレス」という製品もございます。こちらもClO2によって口臭を予防し、味もすっきりとした清涼な味ですが、プロフレッシュと違い口臭となるガスが発生してから酸素を供給するため、効果の発現にややタイムラグがあるため、プロフレッシュをファーストチョイスとしてお勧めしております。

 また、この製品を改良し、歯周病への効果を高めた製品も取扱始めました。「プロペリ」という商品になります。

これまで歯周病予防洗口液・歯磨剤「ペリセラ」をご使用していただいておりました皆様への後継製品となります。(ペリセラは日本での取扱いを終了いたしました)