精密根管治療について(米国式根管治療・自由診療で行う根っこの治療)

木津川市城山台 西歯科クリニックの院長の西です。

 

カナダ・トロント大学歯内療法学科の歯内療法専門コースを修了し、デュプロマ(修了証書)の授与を受けたこともあり、本格的に精密根管治療を治療メニューとしてスタートしました。

日本の保険診療での歯内療法(根っこの治療)成功率は30%~50%と言われています。

様々な要因、特に日本の保険診療のシステムによる要因が大きいという事情があります。 特に診療報酬の問題が大きく、日本の歯内療法における保険診療報酬は、米国の治療費の10分の1~30分の1と言われており、単純に

「力を入れて治療をすればするほど、赤字が膨らむ」

という状況です。 国で決められた診療報酬内での治療をしようとすると、コスト、材料、手順などに制限が多く存在するため、どうしても成功率に響くという事情です。

当院を受診される方で過去根管治療を受けた歯に病巣が見られる方がかなり多く(成功率30%~50%なのですから無理もありません)、その歯に新たに補綴治療を行う場合などは再根管治療を行うことがほとんどです。 根管治療の予約は毎日数件あり、年間症例数としてもかなりの治療数を行っております。しかし、同時に保険治療の限界を感じながら治療を続けています。

 

ですので、自由診療全般がそうですが、その制限にとらわれない自由診療における精密根管治療を行っております。

 

精密根管治療において、マクロスコープ(歯科用手術用顕微鏡)、CTの使用は必須です。マイクロスコープはカールツァイス製のものを2台設置しています。

特にマイクロスコープは見ながら削ったりは、相当な練習が必要です。ただ設置していればよいというものではありません。私も設置当初は抜いた歯やマネキンという模型を用いて相当練習を行いました。

 

歯科医師の80%が、「嫌いか好きではない」という根管治療ですが、もともと細かい作業は嫌いではなかったため、歯内療法は「好き」な治療であったことから、現在は世界的にも名の通った歯内療法専門医のレクチャーを受けております。トロント大学の専門コースの開催もその先生の尽力によるものです。

 

また、歯内療法の成功率の向上には、歯内療法技術だけでなく、適合のよい補綴装置による補綴も予後に大きく影響するというデータがあります。

当院の審美歯科で培われた補綴技術が、大きく貢献していることも確信しております。

 

現在、当院では

保険治療における根管治療の成功率 50%~70%  (術後3年以内で病巣の縮小もしくは術前の症状の消失を認めるもの)

自由診療における成功率      80%以上

 

という成果を得ております。

ワクチン接種と歯科治療について

木津川市城山台 西歯科クリニック 院長 西です。

 

オミクロン株が猛威を振るっており、既に3回目のワクチン接種が終わったり、予約された方も多いと思います。

 

新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザなどのワクチン接種をした時に、歯科治療はしてもいいのかと疑問に思われると思います。

 

日本口腔外科学会からの新型コロナワクチンと歯科治療についての提言が発表されておりますので、簡単に説明しますと、

 

歯科医院で行う手術は抜歯を中心とした、ほとんが小手術の範囲内に収まりますので、小手術を対象として、

 

◎接種前 1週間は小手術を避ける。

手術後、1週間後に実際に治癒状況を確認した上で、接種可能の判断をする。

◎接種後 3日間は小手術を避ける。

副反応が強い場合は軽減するまで避ける。

◎ただし、緊急的な処置が必要な歯科治療は上記にかかわらず行うべきである。

 

という提言がなされています。

※新型コロナウイルスはまだ新しい疾患のため、しっかりとしたエビデンス(根拠)が揃っているわけではありませんので、あくまでも現時点で得られる情報からの提言です。ですので今後、短期間の間に改定されたりする可能性もあります。

 

日本医学連合会・日本麻酔学会の提言からも、新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザワクチンを始め、「不活化ワクチン」と呼ばれる全てのワクチンはこの提言に従ったほうがよいと考えます。

 

ワクチン接種と義歯の装着や調整、詰め物・被せ物(インレー、クラウン)の装着などには特に影響がないものと考えます。

 

治療の予定とワクチン接種の予定が近い時は、お申し出頂けますと幸いです。