歯の根の再治療

木津川市城山台 西歯科クリニックの院長の西です。

前回、お伝えしましたように、マイクロスコープ(歯科用手術用顕微鏡)を導入し、運用を始めました。

 

当院の治療の20%以上を占めているのが歯の根の治療(根管治療)ですが、マイクロスコープは根管治療への使用が最も多く、またマイクロスコープが最も生きる治療でもあります。

マイクロスコープがあったからこそできたいう治療がありますが、そのような症例を一つご紹介します。

前医で根管治療を施術されておられた方ですが、残念なことに、根の周りに炎症再発し再根管治療が必要になりました。根の中に前の治療で充填されていたものをがんばって取り除きましたが、先端にまだ残っています(写真上、根の先に写っているの白い短いもの)、CT(下写真)を撮影してみると、根の中ではなく、外に出てしまっています。 炎症の感染源の一つとなってしまっているので再治療の成功率を上げるには古い充填物の除去は必須なため、完全除去を試みました。

 

マイクロスコープで観察しながらいろいろな器具や薬剤を用いて・・・

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無事除去できました。 肉眼での除去はほぼ不可能と言ってもいいでしょう。

この後は根の中を消毒する根管治療を続け、MTAセメントと言われる抗炎症抗菌作用の強い薬剤を充填して治療を終了し、被せ物を作っていきます。  MTAセメントは近年開発された薬品で、抗炎症作用や抗菌作用が強く、このような根管治療や神経を保存する治療に用いて、めまぐるしい成績をあげている薬剤であり、当院でも使用しています。

(MTAセメントは健康保険適用ではありませんので、MTAセメントを使用した治療は自費診療となります)

マイクロスコープ(歯科用手術顕微鏡)を導入しました。

カメラ用のレンズで有名な、ドイツのカールツァイス社製マイクロスコープを導入しました。

新型コロナによる生産の大幅遅れにより、予定の納期より相当遅れてしまいました・・・

 

これまでも、歯の根の治療や高度な精度が要求される自費補綴物など、精密な治療が必要とされるものに拡大鏡を複数使用しておりましたが、さらに高い倍率で見ることができるようになります。

 

 

見るだけなら使用可能ですが、アクセサリー部品の供給が遅れており、画像の保存を行ったりすることがまだできず、本格運用はもう少し先になる見込みです。

 

価格はしますが性能が良くマイクロスコープを使用した歯科治療をされる先生に最も人気のある同社の製品ですが、木津川市では初導入とのこと。

本格運用開始しましたら新しくブログに書こうと思います。

院内感染対策マニュアルを新規改訂しました

木津川市城山台 西歯科クリニックの院長 西です。
新型コロナウイルスや自動洗浄消毒機「ミーレ」の導入など、院内の感染対策に大幅なアップデートがあったため、感染対策事業を専門とする院外の機関にご協力いただき、当院の感染対策マニュアルを新たに作成しました。 同時にスタッフに対する当マニュアルについてのレクチャーも行いました。
 
 
器具の消毒滅菌作業や診察室内の消毒作業など、本マニュアルに従い実施しております。

自動洗浄機の導入や診察チェアの追加導入など、院内感染対策事業進め、プチリニューアルを行いました

木津川市城山台 西歯科クリニック 院長の西です。

新型コロナウィルスだけでない、感染対策事業を更に強化しました。

 

1.自動高温洗浄消毒機の導入

ドイツ・ミーレ社製の医療用自動高温洗浄消毒機(ウォッシャーディスインフェクター)を導入しました。

当院の規模程度で導入している医院は少ないのですが、開業当初より高度な感染対策を行っている当院としましては、いつかは導入せざるを得ないものと考えておりました。コロナ禍の現在、今導入しなくていつするのとの思いから導入いたしました。

自動食器洗い機の親玉のような機器ですが、単に汚れを落とすだけでなく90度以上の高温処理過程を行い高水準消毒も同時になされるため、これだけでも血液に触れたり組織内に入るような器具でなければ、診療に使用できるレベルまで洗浄・消毒してくれる装置です。 スタッフによる手洗いなどの工程も必要なくなるため、患者さんへの感染対策だけでなく、スタッフの感染予防対策にも大いに貢献してくれます。

2.診察用チェアを増設しました。

診察に使用した診療室は、換気や消毒などから、どうしてもインターバルを開けて使用するため、一日で診られる患者さんの数に制限が出ておりました。

1台増設したことにより少しですが制限が緩和され、ほんの少しですが一日で診られる患者さんの数が増えました。

3.院内への抗菌光触媒コーティングの塗布

院内の床、壁、天井などに、光により抗菌・抗ウイルス効果を発揮する特殊なコーティング剤を塗布しております。

4.カウンセリングルームの移設(と使用休止)

カウンセリングルームを窓の有る少し広い部屋に移設しました。

個室診療室なこともあり、もともと使用頻度は低かったのですが、少しでも密を回避できればと窓のある少し広い部屋に移設しました。

しかしあまり広くないことは変わらず、密集の回避が少々難しいため、原則カウンセリング目的での使用を休止しております。

5.業務用空気清浄機と業務用ジアイーノの設置

待合室の空気清浄機を、通販番組でも紹介されている家庭用よりやや大型な業務用空気清浄機(AirdogX5s)と交換いたしました。

また、業務用のパナソニック・ジアイーノを設置しました。効果については「?」ですが、感染対策事業はかなり手を尽くしたこともあり、さらにできることをと思い導入しました。加湿器にもなりますので、ウイルスの感染予防には乾燥を避けることも重要です。

好評です! BOPTテクニック、BTAテクニックによる被せ物(クラウン)

木津川市城山台 西歯科クリニック 院長の西です。

 当院で施術している審美補綴治療(クラウン・ブリッジなどの被せ物)の、BOPTテクニック、BTAテクニックを使用したクラウンですが、装着後の「歯肉の形や色がキレイ」「歯肉の(健康)状態がいい」「割れたりむし歯が深くて残せないと言われた歯が残り、歯肉の状態もいい」など、好評を頂いております。現在は当院のセラミックの被せ物の半分以上はこのテクニックを使用したものになっています。

 BTAテクニックについては、その普及活動にも力を入れており、開発者の先生や有志と共同で国内外の審美歯科の学会への発表や歯科医師向けセミナーの開催なども積極的に行っております。 BOPTテクニックについても、正しいBOPTテクニックを普及する活動を行っているグループにて研鑽しています。

 BTAテクニック・BOPTテクニックによる被せ物ついては、当院の広報だけでなく、普及研究活動の目的もあり、モニター患者様を適時募集いたしております。   モニター条件など詳しくはお問い合わせください。(他の治療でも募集していることがあります)

 BTAテクニック、BOPTテクニックとは?

 これまでの審美補綴歯科治療(被せ物・クラウン)は、主に「色調」と「歯の形」をその中心としておりました。 ですので、歯だけを見ると綺麗に見えるけれども、歯と歯ぐきの境の線が水平的に揃っておらずガタガタというような事例がよくみられました。   しかし、当院ではそこから更に先に進んだ、「歯肉との調和を主題とした審美歯科補綴治療」をそのテーマとしております。 BTAテクニックやBOPTテクニックはそのテーマを実現させることができる方法です。

 正直なところ、「色調」や「形」に関しては、当院の場合グレードの高い物を選択いただければ、かなり良好な仕上がりを得られると思います。 特に当院の最もハイグレードな物は芸能人の被せ物などを多数手がけておられる、自費補綴物専門の歯科技工士さんに依頼をしており、自信を持ってお勧めできるものです。 

 BOPTテクニックやBTAテクニックは、従来の補綴治療ではほぼ不可能であった、歯肉の形を整え健康的な歯肉を得ることを目的として開発されたテクニックであり、従来の被せ物とは全く概念が異なります。これまでの被せ物では不可能であった、歯周外科を必要とせずとも、歯肉の形を被せ物によって整えたり形を変えたり、歯周炎に対して抵抗性の強い歯肉を得られやすい、歯肉の退縮に対して抵抗性のある歯肉を得られやすいなどの効果があります。 また、これまでは深いむし歯や割れたりで保存が難しかった歯を残すためにもその技術が応用でき、他院で抜歯の診断を受けた歯を、抜歯せずに健康的な歯肉を得て保存できているケースも多数あります。

 良好な審美性に加えて、当院の理念の一つである、目先の結果だけを求めず「少しでも長く少しでも良好な状態で保つ」というメリットの両立ができるため、国内で紹介され始めた時期より診療への取り入れを行ってまいりました。 従来法より治療時間や治療期間がかかり、また歯科医師・歯科技工士ともに高い知識と技術力を求められるため料金もその分高くなってしまいますが、施術を受けた患者さんからは次回以降も同テクニックを使用した被せ物をご希望されることがほとんどです。

下側の奥歯のブリッジの中がむし歯になり外れてしまい、BOPTテクニックを用いてやり直しました。上の歯は他院で従来法で作製されたもの。歯肉が退縮し下がってしまい、被せ物の境目(ブラックマージン)が露出し審美的にも損ねています。ブリッジが外れる前は上側と同じような状況でした。
歯の周りの歯ぐきの状態も自然で、また少し厚みもでています。歯肉の健康状態も良好です。

前方に入っている他院での従来法の被せ物やそれ以外の自分の歯の歯ぐきと比較しても、より健康で良好な歯肉になっているのがよくわかると思います(BOPTテクニック) 手入れ(歯磨き)も、通常の健康な天然歯と同様の清掃を行っていただいており、特別な清掃道具や方法は行っておりません(定期的な検診とプロフェッショナルケアは行っております)
歯が歯ぐきの下深くで折れてしまい、他院では保存は難しく例え残せたとしても健康的、審美的な回復は困難と言われ、当院を受診された方です。
ファイバーコアと言われる白いグラスファイバー製の土台を築造し、仮の被せ物をした所です。歯が歯ぐきより深く折れたことにより、歯肉が相当退縮し下がってしまっています。
歯肉を引き上げたりボリュームを出したりする、結合組織移植術や歯肉歯冠側移動術といった外科手術を行わずに、被せ物のみで下がってしまった歯肉の回復と審美性の回復を行いました。 当症例は2019年日本歯科審美学会学術大会にて発表した症例です。 (BTAテクニック使用。当時はBOPTテクニックは研鑽中であったため、BOPTコンセプトを考慮したBTAテクニックによる被せ物にしております)

その他の症例は、診療内容のページや過去ブログにもありますのでご参照ください。

*BTAテクニック、BOPTテクニックを使用した被せ物は全てセラミックを使用した自費診療となります。 (保険の被せ物でも、少し両者のコンセプトをわずかにですが考慮はして作製しており、保険であっても「制限されたコストや手法の中でも少しでも良好な結果が得られれば」との思いをもって診療しております。

院内感染対策を強化しました。(受付へのアクリル板設置、自動水栓化など)

木津川市城山台 西歯科クリニック院長 西です。

 

1ヶ月ほど前ですが、新型コロナウイルス関連感染対策の強化を行いました。

 

1.受付のガードがビニールからアクリルのしっかりした物になりました。

ビニールより透明感が増し、お顔がクリアに見えるようになりました。

2.院内の手動式水栓を全てタッチレス水栓に交換しました。 水栓の開閉時の接触を回避でき、感染の確率を下げることができます。

   ・待合室パウダールームの洗面台の水栓をセンサー式に交換

    (トイレの手洗い場は開業時よりセンサー式となっております)

   ・消毒室、印象コーナーのスタッフが使用する箇所の手動式水栓を全てフットスイッチ式に交換

    (各診療室の水栓は開業時よりフットスイッチ式です)

印象コーナーのフットスイッチ式水栓です。扉の下のバーがスイッチです。

3.診療室と消毒室、受付、廊下のエアコンを空気清浄機機能付のものに交換しました。

  窓を開け換気扇を回し換気を行っておりますが、治療時に発生するエアゾルは換気と口腔外バキュームを使用していてすぐさま排出されるわけではなく、いくらかは室内を漂います。エアコンを使用していると、そのエアゾルをエアコンが吸込み部屋に拡散させている可能性があり、少しでも拡散を軽減させるため、日本電気工業会規格の空気清浄機の規格「JEM1467」に適合しウイルスよりも小さな微粒子を電気集塵装置で吸着する空気清浄機機能を持ったエアコンに交換しました。 以前のエアコンは4年強しか使用しておらず、まだまだ使用には問題のないものですが、少しでも安全をと考え交換を行いました。

JEM1467という空気清浄機の規格に適合したエアコンです。

4.タッチレス決済 PayPay の導入しました。

 

 

「アピールのための感染対策」では意味は無いとは言いませんが、本来の意味が抜け落ち、「よく見えるところだけ」の対策になりがちです。  マスクや受付の仕切りなど見えるところだけでなく、水栓のようなあまり見えない所にも感染対策上ウイークポイントになっているところは多く、改善できるものは改善を進めています。

 

 今後も、第3、第4~の次なる感染対策事業の計画を進行中です。 治療の質の向上だけでなく、少しでも安全な環境作りも医療機関の務めと考えています。

ダイレクトボンディングによる審美的修復

京都府木津川市城山台 西歯科クリニックの院長 西です。

 ダイレクトボンディング修復と言われる、充填用光硬化型コンポジットレジン(樹脂・プラスチック)による即日修復例です。(以下「CR修復」と書きます)

 普段は、もっと小さいものにはダイレクトボンディングによるCR修復を行っておりますが、窩洞(むし歯などで削った後の穴のこと)が大きくなると、奥歯(特に大臼歯)の場合、噛む力の負担に負けてしまい欠けたり割れたりすり減ったりし、耐久力に難があること。隣の歯があるため、隣接面(隣の歯との間の面)の形態付与や研磨が難しいため、写真のような大きさの大臼歯の窩洞に対して、ダイレクトボンディングによるCR修復はお勧めしておりません。

 今回は、どうしても複数回をかけて治療できない事情があったため、ダイレクトボンディングによる即日CR修復を行いました。

 金属の詰め物から、審美的にもよくなり患者さんには非常に満足いただけました。

 しかし先に申しましたように、強度的に十分な性質を持つものではないため、今後も定期的な観察が必要で、すり減ったり欠けたりなどがあればやり直しやセラミックスへの変更が必要です。ご了承いただいた上で施術しました(通常この大きさになるとさすがにダイレクトボンディングによる修復はお引き受けすることはほとんどありませんが、今回は新型コロナウイルス感染拡大などの特段の事情があるためお引き受けいたしました)

※通常は、大臼歯の場合耐久性に問題のないセラミックスによる修復をお勧めしております。小臼歯(小さい奥歯)の場合はセラミックのほか、形態付与・研磨し易い、型をとって作るタイプのコンポジットレジン修復(ハイブリッドセラミックスインレー)をお勧めしています(自費診療)。  前歯はある程度の審美性が必要であり、歯にかかる力が臼歯ほど大きくないため、健康保険によるCR修復が第一選択となることが多いです(マルチレイヤリング(複数の色の修復材を使用する)のようなシビアな審美性を要求する場合は部位にかかわらず自費診療とさせていただいております)

※小さい窩洞のCR修復は健康保険内で行うことも多いですが、本症例のような、ある程度以上の大きさの窩洞の場合は、当院では健康保険でのダイレクトボンディング修復は承っておりません(自費診療)

歯科では新型コロナウイルスに対するPCR検査はしておりません!

 木津川市城山台 西歯科クリニック 院長の西です。

 

 「歯科医師にも新型コロナウイルスに対するPCR検査をできるようにする方針」であるとの報道がなされました。

 !! 歯科医院での新型コロナウィルスに対するPCR検査は日本全国どこの歯科医院に行っても現在は行っておりません !!

 これは、「PCR検査を行える、医師、臨床検査技士が不足しているため、口腔周辺に知見のある歯科医師にもPCR検査をさせてはどうか」ということであり「歯科医院でPCR検査をできるようにする」ということではありません。

 想定されている運用としては

1.口腔外科・歯科麻酔科という鼻腔も治療上触れる必要があり、ある程度の鼻腔への解剖学的知識と治療経験を持った病院歯科口腔外科や歯科麻酔科勤務や過去専攻をした歯科医師を主な対象に 医師法・歯科医師法違反とならないように法整備と歯科医師へのレクチャーを行い、PCR検査をできる期間限定許可を与える。

2.実際のPCR検査は、新型コロナウイルス対応可能病院などの、PCR検査可能な拠点に”歯科医師が赴いて”行う。

 

というものであり、現在のところ、歯科医院や歯科でPCR検査を行うものではありません。

(新型コロナウイルスは唾液腺にも集まることから、今後、検査キットの改良などにより決してないとは言いませんが、現在はしておりません)

 

ですので、当院はもちろんのこと、日本全国の歯科医院や歯科を持つ病院、歯科医療関係機関(歯科医師会や保健所、厚生労働省など)にお問い合わせや、PCR検査や問い合わせを目的とした来院は”決してされないよう”お願いいたします。

 

院長自身は長らく口腔外科で勤務していた経験から、PCR検査員への打診がある可能性はありますが、現在のところそのような打診はありません。

当院における新型コロナウイルスに対する感染予防対策への取り組み(2022年1月1日)

 木津川市城山台 西歯科クリニック では、新型コロナウイルスへの感染予防対策として、関係機関や歯科医師会のガイドラインに基づくとともに、それ以上の感染対策も実施しております。

具体的に、以下のような取り組みを行っております。

 

新型コロナウイルスとは関係なく従来より行っているもの

・患者さん毎の手袋の交換、使用した器具の交換と滅菌、消毒。世界基準のクラスB、クラスSオートクレーブ滅菌器による滅菌処理。オートクレーブ不可のものはホルマリンガス殺菌器、薬液滅菌による滅菌消毒処理。

・各診療室毎に医院の外へ集合排気する口腔外バキュームを使用し、歯を削っている時や歯石を除去している時に飛散するミスト(飛沫)の吸引

  
 上記2点は、感染予防対策へ評価である「外来環境加算」という厚生労働省の施設基準を満たすものです。当院は「外来環境加算」の認可医院です。

 

・完全個室とし、区画制限による感染コントロール

・ 給気エアー(歯を削る道具の動作や冷却、空気をかけ乾燥させるなどの作業に必須です)への除菌フィルターの装着。

  エアーの給気元である機械室の換気。

・口腔内、口腔外バキュームの室外への排気。

 セントラル集中型を設置しておりますので、排気は全て室外に出しております。 排気口にもHEPAフィルターを含むウイルス除去効果も高いフィルターの設置。

・手術室や無菌室に用いられる二種換気システムの導入。(ただし、窓開放時や、換気扇使用時は二種換気システムの効率低下や無効化もしくは一種換気システムになります)

 など、医院設計時から、感染予防を考慮し設計しておりました。

・通年におけるスタッフのマスクをつけての対応  (夏場でもインフルエンザも含む風邪の感染などが否定できないため)

 

新型コロナウイルス対策として強化しているもの、新たに導入したもの

・ドイツ・ミーレ社製、自動器具洗浄消毒機(ウォッシャーディスインフェクター)の導入

   機械による自動洗浄高水準消毒で、より確実な感染対策と、洗浄時のスタッフの二次感染の予防のため。

・院内の抗菌光触媒コーティングの実施

・患者さんごとのチェア周りなどの消毒作業の強化

・患者さんの予約にインターバルを設け、消毒作業時間の確保と待合室が混雑することによる近接の防止

  インターバルのため1日の診察可能な人数が減ってしまい、ご迷惑おかけいたします。 診察チェアの追加導入により、少しですが診察可能人数が増えました!

・待合室の椅子の間隔を広くし患者間距離(ソーシャルディスタンス)の確保

・ドアノブなど患者さんやスタッフが触れる場所の消毒の回数の増加

・窓を開け換気をよくすること、CO2濃度の監視による換気のモニタリング

・受付への防護スクリーンの設置

・受付時の新型コロナウイルス感染症のスクリーニング問診の実施、体温測定

・診察前の洗口液による洗口のお願い。

患者さんへの手指消毒、手洗いの励行、マスク着用のお願い

・スタッフの個人防護具の強化(マスクだけでなく、メガネ、フェイスガード、サージカルキャップ、ガウン、N95マスクなどの着用)。感染予防についてのレクチャー。

・院内全ての水道蛇口のタッチレス化

・診察室の空気清浄機として日本工業規格を通過したエアコンへの交換

・待合室の空気清浄機の大型化

・使い捨て器具の見直しと新規採用

・感染終息までの間、待合室の雑誌類、キッズコーナーの玩具の撤去、キッズルームの玩具の一部撤去。キッズルームの使用制限

・床掃除機の変更(一般市販品よりもフィルターが強力なもの)

・業務用パナソニック製ジアイーノの設置

・ 高機能電解水「IELU」の噴霧加湿

   清涼飲料水原水基準に適合する 、細胞活性効果や除菌効果があるとする機能水を用いています。 次亜塩素酸ナトリウム水溶液や一般的な次亜塩素酸水は噴霧や飲用には安全性・毒性の面から不適当でありますが、「IELU」は飲料用原水に適合するため、噴霧や飲用も可能です。

詳しくはこちら  https://www.onetenth.co.jp/recova.html

 

などを行っており、また絶えず内容を見直し強化も行っております。

 

・衛生資材の備蓄についてはこのような事態もありうることと、普段より数ヶ月分のストックをしており、平時では使用しないフェイスガードやガウン、N95マスクも少量ですが備蓄などもしておりました。 大量入荷が見込めないものもあり節約する必要はありますが、必要な物は適切な量を使用しています。 再使用のできないグローブなどは使用の都度廃棄し、使いまわすことは絶対にありません。もし備蓄が尽き代替する手段がない時は、迷わず休診にいたします。

 

 しかし、ここまでしても、ウイルスという見えない相手であるため「ここまでやれば十分」や「完全」ということは言えません。対策されているはずの感染症指定病院での院内感染をみてもご理解いただけると思います。

 ですので、「万全の対策をしています」や「安心してご来院ください」とは私はどうしても言うことはできません。 もしそのように喧伝している歯科医院さんがあれば、当院の感染予防対策の向上のためにも、その根拠を是非お教えいただきたいと思います。

 しかしながら、以上のような各種対策により、 通常の外出活動での感染確率よりもリスク低下はなされているのではないかとは思っております。

 

 口腔内の衛生状態が悪いと、インフルエンザウイルスや肺炎などの感染症にかかりやすくなります。新型コロナウイルスに対しても同様と考えられています。 口腔衛生状態を良好にすることにより口腔内の細菌を減らし、免疫力を向上させ、感染予防に寄与します。 しかし、できるだけ不要な外出は自粛するよう言われているように、外出し他者と接触することが感染するリスクになる可能性があります。 治療を受けた方が良いのか、外出しないほうが良いのか、どちらが良いのかというデータもありませんので、患者さんのご希望をお聞きし治療を進めております。 緊急事態宣言も解除されたこともあり、受診をせず放置した場合のリスクの方が大きくなってきてるのではないかと考えております。

 

 また、報道などで歯科医院は感染を起こしやすいと言われておりますが、正確にはアメリカでの職業別暴露(接触)リスクのデーターから「削ったときなどの飛沫に一番近いところでさらされる、歯科医師や歯科衛生士が、新型コロナウイルスに暴露しやすいこと」であり、診療中の患者さんの感染のしやすさを指すものではありません。 日本では、歯科医療従事者が患者さんからの新型コロナウイルスに感染した事例はありますが、歯科医療従事者が診療中に患者さんに新型コロナウイルスを感染させた事例は未だ報告はありません。感染予防対策をしっかり行っている歯科医院であれば、一般的な店舗を利用する程度以下の感染リスクであると考えております。 

 withコロナという、新型コロナウィルスと共に生活を送らねばならない現在、慣れや感染対策への知識の乏しさから、見える所のみの対策をし「(対外的に)対策をやっていますよ」という「アピールのための感染対策」になりがちです。常に見直しを行うと共に、さらなる強化を予定しております。

 常に患者さん、スタッフ、自分や関わる皆様の安全を考えつつ、できるだけ患者さんの利益に沿えることができないかとの想いで日々治療を続けております。是非とも、ご理解とご協力をいただきたくお願い申し上げます。

 

西歯科クリニック

院長 西  治

新型コロナウィルス感染拡大による、来院時についてのお願いです。(12月8日更新)

当院における新型コロナウイルスについての取り組みについて

COVID-19 新型コロナウイルス感染症拡大のため、政府や歯科医師会の診療ガイドラインに従って診療を行っております。 つきましては、患者様や出入りの業者の皆様に以下の通りお願いいたします。

 

以下の症状がある方、状況にある方、その他体調が悪い方は、診療をご遠慮させていただいております。また、院内への立ち入りもご遠慮ください。

・37.5度以上の発熱のある方
・咳やくしゃみが止まらない方
・強いだるさ(倦怠感)がある方

・現在、同居する人が自宅隔離を要請されている方

・現在、同居する人に発熱・咳などの症状がある方

・過去14日以内に、新型コロナウイルス陽性となった方、自宅待機を要請されておられる方との濃厚接触があった方。

・過去 14 日以内に、海外渡航の履歴がある方

・過去 14 日以内に、海外から帰 国した人との濃厚接触歴がある方

・過去 14 日以内に、感染者数が急増し ている都道府県に出かけたことがある方

・過去 14 日以内に、屋内で 50 人 以上が集まる集会・イベントに参加したことがある方

・味覚異常、嗅覚異常を感じておられる方。

  上記に当てはまるかどうか、診療を遠慮したほうがよいかどうか解らない方は、院内に入らず、院外よりお電話にてお問い合わせくださいますようお願いします。

 来院時に受付にて検温を行いますが、37.0度以上であった場合、当日の診察は中止し、延期させていただきます。

◎再診患者様、定期メンテナンスの患者様につきましては、口腔内衛生状態が悪いと感染症にかかりやすく、歯科治療を受けたほうがインフルエンザウイルスの罹患率が下がるというデータもあります。コロナウイルスについても同様の効果はあると思われます。

 「診察をご遠慮いただきたい場合」に当てはまらない場合の受診については、患者様ご自身の受診の希望をお聞きし、治療内容などを検討の上で治療の可否の判断します。。 わからない場合はお問い合わせくださって結構ですが業務の増大により電話対応もすぐにはできず、特に継続的に診察しておられない場合は電話での判断は困難です。 予約変更やキャンセルされる場合はできましたら少しでも早めに御連絡をお願いいたします。  

 「自分はすでに感染しているかもしれない」という意識を持ちつつ、行動の指針としていただけましたら幸いです。

◎来院時は必ずマスクを着用し、診察室内や当院スタッフの指示ある場合のみお外しください。院内に入ります時は手洗いや手指消毒をお願いいたします
また、必要に応じそれ以外の時でも手指消毒をお願いすることがあります。

マスクを着用されておられない患者様を診察する場合については、順番まで院外での待機をお願いすることがあります。 持参されておられない場合、販売も行っております(1人1枚のみ)

マスクを着用されておられない方(お付き添いの方・お子様を含む)は、院内への入室をお断りすることがあります。

◎待合室の椅子の間隔を広くしました。患者様につきましては、グループ毎に間隔を保ってお座りください。 カウンセリングルームを使用しても、最大3組までしかお座りになることができません。 待合室混雑時は院外にての待機をお願いさせていただきます(順番が来ましたら携帯などにご連絡させていただきます)

体温計測をお願いすることがあります。ご協力をお願いいたします。計測を拒否されました場合、当日の診察をお断りさせていただくことがあります。

お口の中の痛みがある場所などを直接指で触って、こちらにお伝えになることはお控えください。また、義歯もこちらでお外しいたします。

◎当院の施設、設備、備品への不必要な接触はお控えください。
(特にお連れのお子様が興味があり触れてしまうことがございます。通常時でもそうですが、高度な清潔状態が必要な設備や備品も多くあり、それらに触ってしまった場合、滅菌消毒処理や廃棄処分をしなければなりません。医薬品や器具など、不用意な接触が危険なものもございます。高度に調整された機器の不調に繋がることもあります)

◎託児サービス以外でのキッズルームのご利用は当面の間中止させていただきます。

託児サービス自体は続けておりますが、可能な限りご利用をお控えください。また託児サービス自体も予告なく縮小・休止する可能性があります。

◎患者様毎の後片付けや準備作業が通常以上の処置が必要であり、換気も必要なため、通常よりも手間や時間がかかっております。 そのため、今後のご予約に関しては患者様毎に少しインターバルを設定してご予約を入れております。 待合室の混雑を避けるためでもあります。

 そのため、現在ご予約がこれまで以上に取りづらくなっております。

 また、遅刻をされますと、次の患者様に不必要な待ち時間が発生するだけでなく、インターバル時間も充分に取れません。 待合室混雑の原因ともなってしまいます。 時間通りのご来院をお願いいたします。 ご予約の取り直しをお願いすることがあります。 (普段でも時間通りのご来院をご協力お願いいたします)

◎付き添いの方につきましては(お連れのお子様を含む)、できるうる限り最小の人数でご来院ください。

◎コロナウィルスの感染対策には換気は有効とされておりますので、換気のため窓を開けております。暑さ寒さを感じる場合はスタッフにお伝えください。

◎今後の感染状況の推移、政府・自治体の方針や要請、マスクやグローブ・アルコール消毒薬など感染予防対策品の備蓄の枯渇などにより、止むなく
・今以上の、診察内容の縮小、診療時間の短縮、間引き営業
・急患や緊急性の高い方のみの診察
・一時休診
となる可能性も否定できません。

そのような事態になりました時は、ご予約のある患者様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご予約の変更などご理解とご協力を切にお願いするものです。

◎スタッフ一同、できうる限り診療を続けられるようにと業務を続けておりますが、通常の業務以上にコロナウイルス対策への負担が重く、主でない業務への対応が難しくなっております。ご理解いただけますと幸いです。

上記のお願いや当院の指示に従っていただけない場合、診療をお断りさせていただくことがあります。

現在、術者と診療補助者は全ての患者様に対しこのような出で立ちで診察しております。受付スタッフも通常時のマスク以外にメガネ等の着用をしております。状況により、追加装備やグレードアップがあるかもしれません。
口腔外バキュームにより、歯を削ったり歯石を取ったりするときに発生するミストの吸引や、毎回の器具の滅菌消毒、供給エアーへの除菌フィルターの装着、頻繁な換気など、感染対策には気を遣っておりますが、見えない物を相手にしているため、これだけやれば大丈夫というものはありません。(充分な対策をしているはずの感染症指定病院でも院内感染を起こしているぐらいですので・・・)
当院の新型コロナウイルス感染症についての取り組みについて

以上、よろしくご理解・ご協力のほどお願いいたします。