ワクチン接種と歯科治療について

木津川市城山台 西歯科クリニック 院長 西です。

 

オミクロン株が猛威を振るっており、既に3回目のワクチン接種が終わったり、予約された方も多いと思います。

 

新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザなどのワクチン接種をした時に、歯科治療はしてもいいのかと疑問に思われると思います。

 

日本口腔外科学会からの新型コロナワクチンと歯科治療についての提言が発表されておりますので、簡単に説明しますと、

 

歯科医院で行う手術は抜歯を中心とした、ほとんが小手術の範囲内に収まりますので、小手術を対象として、

 

◎接種前 1週間は小手術を避ける。

手術後、1週間後に実際に治癒状況を確認した上で、接種可能の判断をする。

◎接種後 3日間は小手術を避ける。

副反応が強い場合は軽減するまで避ける。

◎ただし、緊急的な処置が必要な歯科治療は上記にかかわらず行うべきである。

 

という提言がなされています。

※新型コロナウイルスはまだ新しい疾患のため、しっかりとしたエビデンス(根拠)が揃っているわけではありませんので、あくまでも現時点で得られる情報からの提言です。ですので今後、短期間の間に改定されたりする可能性もあります。

 

日本医学連合会・日本麻酔学会の提言からも、新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザワクチンを始め、「不活化ワクチン」と呼ばれる全てのワクチンはこの提言に従ったほうがよいと考えます。

 

ワクチン接種と義歯の装着や調整、詰め物・被せ物(インレー、クラウン)の装着などには特に影響がないものと考えます。

 

治療の予定とワクチン接種の予定が近い時は、お申し出頂けますと幸いです。